変革期のリーダーよ、「辺境」日本から奇跡を起こせ

2016/9/1

ジャパンミラクルの秘密

ネスレスイス本社の定例経営会議は年に2回、原則としてスイス本社で開かれます。
2回のうち1回は他の国で開かれることもあります。
そこには本社の14人の役員に加えて、世界各国のネスレから利益トップ15の現地法人の社長が集まり、長期計画から直近の課題までさまざまな内容を議論します。
昨年の会議で私が日本のイノベーションについてプレゼンした際には、小さな会議室に本社のスタッフが100人も集まり、立ち見まで出る騒ぎとなってしまいました。
市場が成熟して成長が伸び悩むのは、先進国市場に共通の現象ですが、そんな中でネスレ日本がグローバル平均を大きく超える好利益率を更新し続けている「ジャパンミラクル」の秘密が知りたいというわけなのです。