【麻野耕司】新卒は大企業にいくべきか、ベンチャーに行くべきか

2016/3/22
NewsPicksが2016年3月8日と3月15日の2回にわたって開催した、就活生を応援する就活セミナー。その様子を6回に分けてお届けする。2回目は、麻野耕司氏の講演録だ。

「やりたいこと」が一番大切か

私は、2003年に新卒でリンクアンドモチベーションに入社しています。もう、13年も経つのですが、前半は人事をやっておりました。そして後半は現場に行きまして、主に成長ベンチャー企業向けの、組織人事コンサルティングを担当しています。
私からは、ベンチャー企業の人事とコンサルティングをしてきた立場で、お話できたらと思います。
これまで、就職活動というテーマにもずっと携わってきたので、取材の中でも「大手企業に行くべきですか? ベンチャー企業に行くべきですか?」と、聞かれることがよくあります。NewsPicksでも、そんな話題がよく出ていましたね。
10年前の私であれば、こう答えていました。「大手企業かベンチャー企業かは大事なことではない。やっぱり、学生がやりたいことを見つけることが大事なんだよ」と。
これは、非の打ち所のない回答のように聞こえるんですけど、最近はそういう答え方をしなくなっています。本当に「やりたいこと」が一番大切なのでしょうか。改めて考えてみたいと思います。