【海老原嗣生】「合わない会社」になんて、入らないほうがいい

2016/3/21
NewsPicksでは、2016年3月8日と3月15日の2回にわたり、就活生を応援する就活セミナーを開催した。登壇者は、リクルートフェローの海老原嗣生氏、リンクアンドモチベーション執行役員の麻野耕司氏、三菱商事株式会社人事部採用チームリーダーの下村大介氏、産業医の大室正志氏、インテグラル代表の佐山展生氏、マザーハウス副社長の山崎大祐氏という、そうそうたる顔ぶれだ。
このセミナーのリポートを6回にわたり掲載する。初回は、海老原嗣生氏の講演録だ。

人気100位以内企業に入る困難さ

東大、京大、旧帝大、早稲田、慶応などの大学に入ることと、人気ランキング100位内の企業に入るの、どっちが難しいと思いますか。実は、人気ランキング100位に入るほうがはるかに難しいんです。
学生は、この感覚を知らないから、どの大学の学生でも、人気ランキングの100位以内の企業を目指してしまうんです。
年間の卒業生は東大・京大で6000人、旧帝大が1万5000人、早稲田・慶應で1万8000人です。さらに、その他トップブランドの大学を出ている人を合わせると、合計で5万人もいるんですよ。
それに対して、人気大手企業の採用者数は、年度にもよりますが、だいたい平均で1万9000人ぐらいです。少ないときは1万3000人、今年のように多くても3万人いかないくらいでしょう。好景気か不景気かに関係なく人気企業は、いつでも狭き門なのです。