(ブルームバーグ):米アップルは株主への資本還元に向け、120億ドル(約1兆3700億円)規模の起債を実施した。今年の米国での社債発行では2番目の規模となる。

ブルームバーグの集計データによると、今回の起債は9本で構成され、期間が最も長いものは30年債。事情に詳しい関係者が明らかにしたところによると、調達資金は債務返済や買収など、一般的な企業活動にも充当されるという。同関係者は公に話す権限を持っていないとして、匿名で話した。

アップルの30年債(表面利率4.65%、発行額25億ドル)の利回りは、同年限の米国債利回りに対する上乗せ幅(スプレッド)が2.05ポイント。これは当初案の2.15ポイントを下回るが、バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、同じ年限と格付けの社債の平均利回りを15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る。

アップルは7年物のグリーンボンド15億ドルも発行。グリーンボンドは通常、クリーンエネルギーなど持続可能な取り組みを支援するもので、アップルの今回のグリーンボンド発行額は米国では昨年5月のBOAによる6億ドル以来最大となる。

アップルが10億ドル以上の大型起債を行うのは2013年以降、今回が5回目。同社は昨年5月に80億ドルの起債を実施していた。

原題:Apple Raises $12 Billion in Second-Biggest Bond Sale of the Year(抜粋)

--取材協力:Allison McNeely、Cordell Eddings.

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