中国化工集団:スイス農薬のシンジェンタ買収で合意-5兆円超
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ケムチャイナによるシンジェンタ買収合意。事前に報道されていたのと同様430億ドルの買収額で、”中国企業による過去最大規模の買収”と。モンサントが何度もチャレンジして断念した案件だけにケムチャイナは相当譲歩したのだろうことを窺わせます。モンサントは最終的に462億ドルでの買収を提案していたので、買収額ではなく、”シンジェンタの経営陣は続投”というあたりが買収の決め手となったのでしょうか。
ケムチャイナは国営企業。
実質、中国が世界二位の農薬会社を買収した格好だ。
ケムチャイナはイスラエルの会社を買収しており、今回のシンジェンタと合わせると、世界一位の規模となる。
これまで農薬開発する技術力はアメリカ、ヨーロッパ、日本の会社に限られていた。
そこに中国が参入してきたということだ。Monsantoの件は買収額460億ドル+当局による合併非承認の場合20億ドルの違約金だったが、恐らく独禁法に触れる可能性が高かったのがネック(①)。
Syngentaのアジア地域の売上は現在1割強なので、ChemChinaで成長市場を強化できるのはメリットなのでしょう。
なお、Syngentaは株主還元のため自社株買いと野菜種子事業売却を実施(②)
(①)http://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=1553602
「独禁当局の合併承認を得るためには資産売却はモンサントだけにとどまらず、シンジェンタも米国の種苗事業の売却を要求される恐れがあったため、合併リスクが高いとして協議が失敗に終わった経緯がある」
②http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NU37GE6KLVR701.html