アメリカで苦戦するユニクロ、原因は返品条件の厳しさか?
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なるほど、これは一理あるかも。
アメリカの小売業の返品率は平均値で10%前後です。アパレルや靴だったり、オンライン販売だと25%くらいに達します。
これに対して、日本ではオンラインでさえ返品率は5%程度で、リアル店舗だと本当に微々たる数値。
日米のお国柄の違いと言えばそれまでですが、日本では小売業と消費者の間に良好な信頼関係が成り立っているとも言えそうです。
売り手はできる限りの品質と価格パフォーマンスを提供する。
買う側もそれを信頼してるし、それに対する敬意を表して、ちゃんと吟味や試着をして買う。
翻って、アメリカの消費者のように大量の返品があると、小売業は最初からそのコストも織り込んだ価格設定(値入率と言います)にしておかないと採算が取れなくなる。
価格戦略とブランド戦略は表裏一体なので、日本発の世界ブランドを目指すUNIQLOにとっては、米国市場の攻略は一筋縄でいかないことも多そうです。アメリカに限らず、日本でも返品条件を緩くしてあげれば返品文化は浸透すると思いますよ。だってウチの返品率は30%前後ですし、だから年商100億円に行かないと損益分岐点に行かなかった訳で(笑)。
ただ、誤解かなと思うのは、返品されたものは「殆ど廃棄」ではありません。少なくともネットの世界では。
だから返品可能=消費社会、って考えは僕は安直だと思います。
試着室で試して合わなかったものをいちいち廃棄する訳なんてないのと同様、家で試着して合わなかったものをいちいち廃棄なんてしません。
尚、日本では店で靴を試着するよりもおウチで靴を試着する方が綺麗です。何故なら、店は土足なのに対し、家は土足じゃないから。
しかも、ウチの場合は返品されたとしても検品・クリーニングもするので、店で試着された商品よりも遥かに綺麗です。
これを廃棄なんてするのはおかしいですよね。
追伸: ザッポスの返品率は38%ですがオペレーションは同様です。日本に帰るといつもユニクロを爆買していますが、LAのユニクロはちょっとイマイチ。
あの日本のユニクロの整然としたレイアウトと機能美が、アメリカ人の手にかかると雑然としてしまい、ダサいPOPが無造作に張り付けられたりしています。そうなると、ZaraやH&Mのほうがおしゃれではあるので、そちらに人が流れてしまうのでしょうか?
ただ、知り合いの白人がカシミアのセーターをユニクロで見つけて購入したと話していて、機能面とコストパフォーマンスで言えば絶対に負けないはず!頑張って欲しい!!