OBが語る商社マン論。「今の商社では、本当のプロは育たない」

2015/12/28
20代が修行するにはいい場
僕はもともとアメリカで育った帰国子女ですが、海外に住んでいた時に商社マンは格好いいなぁという強い印象が残ったのと、商社に行くには大学での成績があまり関係ないとの理由で、三井物産に入りました。
入社後は、いろいろな驚きがありました。
英語は三井物産で1番良い成績なのに、最初の配属はなぜかプラスチックの国内営業の部署。スーパーの袋やプラスチックの箱をつくる原料を25キロ単位で売る仕事でした。
営業先は、戦後に伸びてきた百戦錬磨の新興企業の人たち。地方の加工屋のオヤジさんと商談する毎日に、正直に言って「入社前のイメージとは随分違うなぁ」という思いはありました。
一方、商社にいると、日本の会社とはどんなものか、日本の企業社会にはどういうプロトコルがあって、どう振る舞えばいいのかを知るうえで非常に勉強になりました。
また、グローバルにビジネスをやるうえで世界の常識は日本の常識ではないこと、ビジネスはきれいごとばかりではないことも学び、精神的にタフにもなりました。そういう意味では、商社は若者がビジネスの基本を学ぶために修行するには良い場だと思います。
世界に通じるスキルの持ち主は不在