【チームラボ堺大輔】猪子寿之の言葉を“翻訳”して、実質ビジネスを回す男

2015/11/8
4人目は、チームラボの取締役である堺大輔氏のストーリーをお届けする。

「猪子は未来が見えている」

「ヤバいものをつくる」が口癖のチームラボ代表・猪子寿之氏は、取材やイベントに遅刻する、途中で消えるなど、社会人としてもちょっと“ヤバい”エピソードに事欠かない。
その発言は奇抜で突拍子もないように聞こえて、実は本質を突いている気がする……。
はっきりと断言できないのは、猪子氏の言葉を完全に理解するのが凡人には難しいからだ。「僕、言葉が不自由なんで」と自虐的に笑う猪子氏は、やはり天才なのだろうか。
「天才かどうかよりも、猪子は昔から未来が何となく見えている。どういう世の中になるだろうと気づくのです」
創業メンバーで取締役の堺大輔氏は、そう語る。
「人がとにかく好きで、人間はこう考えているから世の中はこうなるんじゃないか、みたいなことをたぶんものすごく考えているのでしょうね」
ユニークな社長として人気の高い猪子氏だが、2001年から約15年間一緒に仕事をしてきた堺氏から見た猪子氏は、どこか「地道な職人」を思わせる。
「猪子は一番こだわったモノづくりをする人間で、強い思いを持っています。うちはモノづくりの会社だから、猪子が代表でいることはとても重要です」