フェイスブック、アップル、グーグルはメディアの敵か味方か?
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ビジネス的な側面からコメント。まず、Facebookなどはニュースの価値は気づいていて、だからPaperなどもやろうとした。ただビジネスとして上手く行っていなくて、二つ理由があると思う。一つはパーソナルの情報の共有というところに、ニュースというパーソナルではないことを混ぜることで、世界観が崩れる部分がある。もう一つは、一般ニュースは「知識欲を満たす暇潰し」であって、広告価値はあるが課金価値は少ないのが、特に米国での神の時代からの課題だと思う。だからニュースを使うことによって滞在時間などプラットフォームとしてのインフラ価値は挙げられても、そこ単体や、誰かにオススメされて送客されるという、現在Facebookなどが得意としているマネタイズがしにくい領域だと思う。
Facebookなどの「全部盛り」を目指している状況は、歴史を振り返ると、ポータルメディア全盛の90年代後半を思いだす。歴史としては、結局その後全部盛りは日本ではヤフーが未だに強いが、海外はGoogleが中心ではあるが、それでも検索とニュースなど、コンテンツごとに一定分化の傾向がある。
個人的には、全部盛りは成功しないと思っている。というのは、スマホの画面が小さいから。広告への抵抗感がテレビ・紙より強いのは、全体に対して占める比率が大きく、自分が目的としていない情報が目に入りやすく目障りなため。ニュースも同様で、パーソナルな情報交換を中心としているところで、ニュースまで入ってくることのユーザーメリットは、どこかに限界がある。ポータルでの歴史のように、分かれていることのメリットが多いというのが、過去の歴史が示唆するところ。敵でも味方でもなく、絶妙な距離を探し続けている。10年以上前からあるYahoo!やグーグルなどに掲載することでは、コンテンツメディアに経済メリットはなかった。
その時プラットフォーム側はコンテンツメディアへの敬意もなかったように思う。
しかし今は違う。その価値を明確にしようと必死。