ドリコム役員として上場果たすが、「30人中25人」辞める
2015/08/02, NewsPicks編集部
第9話:部下の育成
ドリコム役員として上場果たすが、「30人中25人」辞める
2015/8/2
できない人の気持ちがわからない
ドリコムは上場したものの、まだちゃんとした営業体制ができていませんでした。それまで社長の内藤さんと私の2人が営業をほとんど担当していたので、組織化されていなかった。
そういうところへ私は急ごしらえの営業部隊を編成し、リード エグジビション ジャパン(リード ジャパン)時代に学んだ営業のやり方を彼らにもさせようとしたのです。
しかし、リード ジャパンには10年かけてつくられた企業文化があって、先輩をはじめ、みんながそういう文化の中にいる場所へ新しい人が1人入ってくるから教育ができる。
ところが、私は営業マンを1カ月に30人採用して、同じことをやろうとしてしまった。個人の営業マンとして優秀だったがゆえに、誰でも自分と同じくらいできると思ってしまい、できない人の気持ちがわからない。
つまり、自分の型を押しつけていたのです。その結果、1年で25人が辞めていきました。
私への不満が最高潮に達したタイミングで飲み会が開催されたとき、大荒れに荒れたそうです。
私はその場にいなかったのですが、グラスが割れたりして、その店に出入り禁止になったほど。私はドリコムの役員を降りました。
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コメント
選択しているユーザー
NewsPicksさんの今回の取材はかなり深く切り込んできてました苦笑。振り返れば失敗した時に一番成長できたと思っています。そして大きな失敗から得た教訓は自分の経営の型としてその後も深く根付きます。
注目のコメント
100%自分で決めさせるのは違う気がする。なぜならばそれでは上司がいる意味がないから。
部下が上げてきたタスクに対して適切に軌道修正して後は思いっきりやらせるのがいいと思う。そしてその責任を取るのは上司の仕事。