2024/9/10

経営者の認知症、AIが予測する日

The Wall Street Journal

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近い将来、人工知能によって企業幹部の認知機能の衰えが指摘されるようになるかもしれない。

　企業の幹部は失言が録音されてインターネットで一気に広まることを恐れながら生きている。将来は、人工知能（AI）が言い間違いを分析し、もはや組織を率いるほど頭脳が明晰（めいせき）ではないと指摘する新たな悪夢に悩まされるかもしれない。

　これが新たなディストピア的職場ドラマのように聞こえるなら、次の事実はどうだろう。バイデン大統領が討論会で言葉に詰まり、大統領の頭脳の明晰（めいせき）さへの国民の信頼が吹き飛んだのと同じ週に、専門誌「アルツハイマーズ・アンド・ディメンシア」に発表された研究によると、認知症が診断可能な状態になる6年前に、AIが人の発話パターンを使って約80％の精度でアルツハイマー型認知症を予測できるという。

コメント

注目のコメント

• 佐藤 元則

  NCB Lab. 代表

  ・2024年09月10日

  CEOが健在な時に、生成AIにCEOのコメントをしっかり食べさせておくことが大切ですね。その時点で意味不明であれば、救いようがありませんが。
  
  認知症を認定してくれる生成AIよりも、健全な状態のクローンになってくれるほうがありがたい。
• 福本 優太

  NewsPicks 編集部

  ・2024年09月10日

  認知症はまだ完全に原因が解明されていないため、不完全な項目を基準にAIによって数値化されてもとは思います。
  
  ”AIを逆手に取る”は、人間がAIを利用する本来の形だと思います。一般に普及することで、ALSなどの医療現場でも開発に役立てば嬉しいです。
  
  認知症などにかかる記事はNewsPicksにもたくさんあります。ご参考になれば
  「【図解・アルツハイマー】「不治の病」を治す薬はできるのか」（NewsPicks編集部、2023/02/18）
  https://newspicks.com/news/8122731/body
  「【激論】アルツハイマーは「血液検査」で早期発見できるのか」（NewsPicks編集部、2024/03/14）
  https://newspicks.com/news/9575136/body
  
  「【解説】認知症の超大型新薬「レケンビ」が投げかける問い」（NewsPicks編集部、2023/12/14）
  https://newspicks.com/news/9322558/body
• 各務 康貴

  リリモアクリニック・株式会社DRIPS リリモアクリニック院長・株式会社DRIPS CEO

  ・2024年09月10日

  録音データや歩行データなどから、より精緻に兆候を発見することは、認知症の種類によっては数年のうちに可能かと思います。（認知症の原因がわからずとも、認知症は症状によって診断するものなので）
  
  LLMの発展における様々な問題が予見されるため、WHOは医療におけるAIの倫理的な運用のコンセンサスを作るために働きかけています。https://www.who.int/publications/i/item/9789240029200
  
  しかしながらモデルを作る側が倫理観高く取り組んだとしても、悪意のある方へ学習モデルが流出した場合の対応方法は、現状思いつかないです。