「年収1000万円もらっているヤツの仕事かよ」と暴言を吐く上司(メンタル編)
コメント
注目のコメント
産業医をしていて最も多い相談が人間関係について。このうち8割が上司についての相談です。相談から「様々な上司の形」を知るにつけ、「部下をメンタル不調にまで追いつめる位、威張る上司は不安が大きい」と思うようになりました。
「上司の不安」について思う巡らせてみるだけで、解決の糸口が見えて来る場合もあります。もちろん、そんなに簡単にいく例ばかりでもないのですが。ご参考にして頂ければと思います。個別の相談ではなく、その前に整理されているメカニズムが非常に納得的で勉強になった。自らを捕食するような外敵に出会う「ストレス状態」の体の反応がもとになっているというのもなるほどだし、その切り替えができなくなり感情コントロールが効かなくなるというのもそういう事なんでしょう。
心の病は本当に難しい。なる原因も、解決の仕方も含めて個人差があるし、セオリーがないんですよね会社のカルチャーにもよりますが、仕事と同じようにその上司の行動を変えさせる、または上司を変えれるように画作するやり方もあるかもしれません。
すごく現実的にあまり綺麗ではない話をすると、会社によっては体調不良で休んだ事実がのちのちの昇進などでマイナス点になるケースもあると聞きます。明らかに上司のせいで、だとしても上司が原因であるかは不透明とみなされ、病気で休んだ事実だけが明確に残り自分に不利益が来ることもありそうです。または上司が人事権を握っている場合、先手を打たれて部署移動となり、前線に復帰できなくなるケースもあり得るでしょう。それは良くないですよね。
こういう際の対応で大室先生が言及されていないのは、いいか悪いかは別としてすこし政治的に振る舞って戦うという戦略が古今東西よく行われます。
第一段階は相談。まず上司の上司や上司と同じレベルの部長級で仲の良い上司に内々で相談をします。この時点ではアクションをしないように、内々でというのが重要です。これをかなり事前に差し入れます。
同時に同じような扱いを受けていた人、受けている人と連携して、エビデンスを収集します。一人だけですと上長も人事部もなかなか動けませんが、複数連なると管理能力の不足とみなせるので、対抗力が強くなります。
その上で、上長とのフィードバックミーティングなどでオープンに本人と話し合いを持ち、反応を見ます。この際に、話し合いを持つということを上司の上司や人事部に内々で話を通しておくことが重要です。これで感情的な人事権の行使やその後の不利益に対するバリアーが作れます。
で、ダメだったらまた相談で、場合によっては「差し障りのない実力行使」を上長か人事部に検討してもらうと。
ようは、仕事と同じです。組織の仕組みを使って、自分に有利なように交渉をすすめるというだけの話ですね。英語ではアップワード・マネージメントともいうのですが、仕事と割り切って対応すれば、気も楽ですし、さくっと進むかもしれません。
長くなってスイマセン。。。