【独占】登山ベンチャーが仕掛ける、新たな「保険」が面白い
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「大きくなっている会社は皆、金融サービスを事業に取り入れている印象がありました」という春山さんの直感はすごい。
もう一つ、「行動データに基づいて保険料を算出するようにすれば、危険な登山をしようとしているユーザーに対して保険料を上げ、行動変容を促すことができる」という視点も、行動経済学の最先端の知見と重なる。
読んでいてワクワクする話しです。
最後のところでサラッと答えている「2024年2月に資金調達を完了してからは、およそ3カ月で保険会社の設立と商品の販売開始にこぎつけることができたので、少しほっとしています」というところ、記事になっている部分では、資金調達の苦労がわりと詳しめに書かれていますが、実はほんとうにすごいと私が感じたのは、「資金調達を完了してからは、およそ3カ月で保険会社の設立と商品の販売開始にこぎつけることができた」というところ。
民間相手の資金調達と、金融庁相手のライセンス取得の難易度は、圧倒的に後者の方が高いはずなので、このインタビューでは「およそ3カ月」と答えているところに、より多くの語られない苦労があったのだと思い、むしろそこに本当の凄さを感じます。
一回会ってみたい。国内登山人口(650万人)の約66%にあたる
430万件を突破する登山アプリ提供会社YAMAP
が保険提供をスタート!
・大きくなっている会社は皆
金融サービスを事業に取り入れている
・データは活用しやすい形に加工しなければ
マネタイズできない
・ベンチマークはテスラ保険
正論だけど、この領域のプロが実行するのも
難しいビジネスセオリーにチャレンジする
ベンチャー!
かっこいいですね。
保険は外遊び保険や物品保険を低価格で提供
アプリユーザーに限らず
保育施設や学校に通わせている親御さんは
何らかの保険に入るので
このあたりの領域を狙っていくのですかね。登山において保険はマストです。
私自身はヘビーな登山家ではありませんが、一度崖から落ちた人を救助したことがあります。その方は大怪我していたものの、なんとかヘリコプターを呼んで、ギリギリ間に合った、という感じでした。救助にあたっては、かなり大勢が動いたので大きな金額が動いたと後で聞きました。
その方は保険に入っていたので自己負担は1円もなく、その時に保険の大切さを感じたのです。
崖から落ちた場所は何人もが吸い込まれている、いわゆる魔のコーナー。YAMAPアプリにもしっかりとデータが残っていたでしょう。
"事故が起きたときのデータも残るので、ルートや天候、装備などどういう条件の時に事故が起きやすいのかも分かります"