日本の民衆が火の中に…「事実に基づいている」 中国報道官が駐日大使の発言を正当化
コメント
注目のコメント
仮に日本政府が、台湾海峡で戦争が起きた場合、日本が軍事的に巻き込まれることはないという前提で言動を取っているとしたら、危機管理、国民保護という意味で問題だと思います。危機感を無駄に煽るのは違うと思いますが、有事が迫る中、然るべき危機意識を官民で共有し、準備と対策を進めるのは当然だと思います。
中国の政治は上意下達のようでいて、実際には細かいところの指示がなく、自分でお上のご意向を忖度して行動しなければならないことが多いです(=上層部は詳細な指示をしないことによって、問題が起こった際に責任を取らないで済む)。
そのため、上層部のご機嫌を取ろうと思って行ったことでも、判断を間違えたり状況が変化したりした際には、却って政治生命を断たれることさえある、大変厳しい世界です。
日本の米国寄り姿勢への批判、そして台湾問題は、そんな彼らにとって、「正解」がハッキリしている数少ないボーナステーマです。要するに過激な発言をすればするほどポイントが稼げます。
今回、呉江浩駐日大使は過激発言でポイントを稼ぎに行き、そして報道官がそれを支持することによって「答え合わせ」も出来ました。
今後も過激な発言は繰り返されると思います。むしろ穏便な態度を取ると、呉氏自身の進退に悪影響さえありえます。どんどん過激発言をしなければ、厳しい出世レースを生き残れません。
台湾問題は我々にとって切実な現実的問題で、しっかり考える必要があります。
ただし外交官たちのプロレス的発言は、日本人に向けたものではなく、中国政府上層部に向けたアピールですので、そういった彼ら身内の政治劇場に対して我々部外者は、ただ冷ややかな目で見ていれば良いと思います。国営テレビの中国中央電視台の質問に答えたものです。
事前に用意されていた質疑応答なのは確実でしょう。
吴江浩駐日大使の発言は、「完全正当必要」であるとしており、
なぜかというと、「台湾问题是中国核心利益中的核心」であり、
「中国の内政に干渉し、祖国統一を妨げようとする者は必ず重い代償を払うことになるからである」とのことです。
なお、汪報道官の会見は、林芳正官房長官からの抗議への反応、というかたちになっていますが、中国政府が繰り返し強く拒否反応を示している「台湾有事は日本有事」という言葉は、
麻生太郎氏の2021年の「台湾有事は日本の存立危機事態」という発言が元です。
林官房長官は、中国についてそれほど強硬な発言はほとんどしないです。
先日の吴江浩駐日大使の「日本が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に」という発言は、つまり、日本は米国に引きずり込まれて台湾有事に介入したら燃やすぞ、だから米国に引きずり込まれるな、という忠告のような脅しです。
「总台华语环球节目中心记者:5月20日,中国驻日本大使吴江浩就近期日方涉台消极动向对日方作出严肃警示,表示“如果日本将自己绑上分裂中国的战车,日本民众将被带入火坑。”据报道,5月22日,日本内阁官房长官林芳正称“有关言论极不恰当”。中方对此有何回应?」
「汪文斌:台湾问题是中国核心利益中的核心,事关中日关系政治基础,是不可逾越的红线。日方一些人近期在涉台问题上消极动向频出,持续鼓噪“台湾有事就是日本有事”这样荒谬且危险的论调,严重违背中日四个政治文件精神和日方所作承诺。
吴江浩大使有关表态基于事实,义正辞严,语重心长,完全正当必要。我要再次强调,任何人都不要低估中国人民捍卫国家主权和领土完整的坚强决心、坚定意志和强大能力。如果有人执意干涉中国内政,阻挠中国统一,必将付出沉重代价。」
https://www.mfa.gov.cn/fyrbt_673021/202405/t20240523_11310575.shtml
中国大使の「火の中発言」 昨年も「台湾有事は日本有事」を巡り問題発言
https://www.sankei.com/article/20240522-3UTUJ35WMFKEZEHCRAVFETMMNA/
![アプリをダウンロード](/resources/images/banner-app-download.png)