【孫正義】密着37年。希代の起業家の「本当の凄さ」を明かす
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2010年から2011年にかけて、ソフトバンク(当時はソフトバンクモバイル)でiPhone事業推進室長としてiPhone3GS, 4, 4Sや初代iPad, iPad2のマーケティング・販売推進を担当していました。
私はその後、Twitterの日本法人立ち上げのため退職したため、わずか一年ほどの体験に過ぎませんでしたが、それは強烈なものとして今でも記憶に残っています。まさしく孫さんは、「スマートフォン」へと全ベットし、市場を大転換させることに全集中をしていました。
坂本龍馬の巨大な肖像写真が見守る経営会議の場で、Jフォン時代から二人三脚で「写メール」の市場を作り、ボーダフォンジャパンを買収してばかりのソフトバンクモバイルの窮地を救ったとも言われるシャープの端末の採用を、担当の部長が文字通り泣いて訴えたことがありました。そのとき「こんなつまらんものしか作れないようでは売れん」と孫さんが切り捨てた様子は今も昨日のことのように思い出します。
イノベーションというのは、新しい技術だけでもたらされるものではなく、このように過去を断ち切り、人々に行動変容を起こし、信念を持って新しい市場を創造する、孫さんのような人があって、初めて起こるのだと、身を持って感じた体験でした。「自分の勝手な尺度で他人のやることに「間違っているんじゃないか」と言うのは、やめた方がいいと思うのです。特に孫さんは、100年、200年に1人の天才と言われる人ですし、我々が「良い」だの「悪い」だの、軽々に判断できるレベルでもないでしょう。」という指摘は、弾の来ない外野席にいるマスコミや大学教授は特に注意すべきだと改めて思います。
ちなみに、最後に出てくるニケシュ・アローラはつい最近のWSJが報道した”The Highest Paid CEOs of 2023”(S&P500社)でなんと2位に入っています。
ご参考
https://www.wsj.com/business/highest-paid-ceo-2023-charts-0d65be3b?st=tgx95zwbt6bvbua&reflink=desktopwebshare_permalink孫さんの凄さは今更語っても、と思ったがたしかに歴史を振り返れば、固定通信でも携帯でもNTTグループがガラパゴスを作ろうとしていたものを打ち破って国際標準に追いつかせた、という功績は大きかったという指摘は本当にそうでしょうね
yahooBBが出た頃は、まだまだ電話線のダイヤルアップが中心で、NTTとしては次は大規模投資をして構築した64kbpsのISDNの普及を図っており、ブロードバンドはその次としていたので、他社へのNTT局舎への接続などもなかなか進めなかった中で、パラソル部隊でユーザー側のニーズを刺激することで大赤字を出しながらも力技で普及させていくことでNTTでもADSLに本腰を入れざるを得ない環境になっていきました
キャリアのソフトバンクでiPhoneを扱い始めたあたりも、ガラケーが強く国内メーカーを守りたいDOCOMOを中心に、それがなければスマホへの移行も世界で遅れていたでしょうね
と、孫さんの話は置いておいても、この記事では記者の方のプロフェッショナルな姿勢が印象に残りました