2022/3/16

【決定版】Z世代が選ぶ、最強の「YouTube英語」15選

皆さん初めまして。NewsPicks編集部のインターンの水野龍彦です。僕はよく、英会話の上級者だと勘違いされます。
2020年12月、大学1年時に初めて受けたTOEICの結果が955点だったからです。半年間ほどの勉強で、高得点を出してしまった。
水野龍彦さんの試験結果(注:生年月日など個人情報をマスキングしています)
しかし、本当はまったく英語がしゃべれません。
そもそも僕は、日本語と中国語のバイリンガルです。そのため受験で英語を一切使っておらず、中国語でセンター試験と二次試験を受けて、東京大学に合格しました。
そのため周囲の友人より、明らかに英語ができない。だからTOEICをターゲットにして、半年間にわたって英語の勉強をしたのです。
具体的にTOEIC対策として、単純に過去問を解きながら、単語を覚える学習アプリ「Quizlet(クイズレット)」を活用しました。
しかし、それが罠だったのです。
TOEIC(満点990点)のハイスコアをとっても、英語はしゃべれない。しかし近く、大学のゼミの面接なども、英語で行われることが分かりました。
いずれやるなら、英会話を先延ばしできない──。
そこで今回、ゼロ円で学べる「YouTube英語」の有名チャンネルをあさり続けて、英会話のスキルアップ向けの「最高のコンテンツ」を15個選びました。
ちなみに楽しむだけでは、身につかない。そのためプロの英語学習コーチ、船橋由紀子先生にアドバイスをもらいました。
今回は大量の英語チャンネルから、「エンタメ系」「英会話系」「発音系」「基礎学習系」の4つに分類して、それぞれ特徴を整理しています。
今度こそ無料のYouTube英語を使い倒して、マスターするつもりです。みなさんも、ぜひ有効活用しては、いかがでしょうか。
シアトル出身のアメリカ人で、高校から日本語を学んできたプロの英会話講師、サマー・レインさんによるYouTube英語。
これまで『世界一受けたい授業』(日テレ)などにも出演している、英語教育のエキスパートでもある。
YouTubeコンテンツとしては珍しく、体系的に文法や発音を学べるコンテンツを揃えており、本人が執筆してきた本の併用をするユーザーも多い。ビギナーにも最適。
バイリンガル女子の吉田ちかさんが2011年に始めた、エンタメ系の英語YouTubeの先駆け。
16年間暮らした、米国仕込みのネイティブ英語をしゃべりまくる一方、字幕で学べるエンタメコンテンツでもある。動画の登場人物はほぼネイティブで、現地のリアル会話を疑似体験できる。
これまで『海外旅行で使える英会話 | Travel English』や、ディズニーの『アナと雪の女王』のテーマソングを歌ったり、多様な企画で楽しませる。
英語が苦手な夫の特訓シリーズ『おさるEnglish』などは、初心者もなごめる。
ATSUさんは純日本人でありながら、コツコツと英語学習を積み重ねて、かなりハイレベルな英語力をマスターした人物。
そのため純ジャパの英語学習者であっても、ここまで上達できるという「日本人のベンチマーク」として勇気を与える存在となっている。
ちなみにTOEFL114点、TOEIC満点、IELTS8.5など、各種のメジャーな英語テストを軒並み制覇。そのため「勉強法そのもの」を学んでいるファンも多い。
ネイティブ英語を教えるニック先生は、みずから英会話塾も運営している人気講師。あらゆるチャンネルの中でも、英語の聞き取りや発音について、トップレベルの分かりやすさだと定評がある。
映画のワンシーンを切り取って、解説するスタイルが好み。
特に『英語リスニング:この英語、聞き取れるかな?』という再生リストでは、ネイティブの発音を聞き取るコツが散りばめられており、リスニング力アップの強い味方。
ロサンゼルス在住のスーパーファジーさんと、その子ども2人による、絵本のようなかわいいアニメーションを使った発音講座が看板コンテンツ。
アメリカの英語ネイティブの子どもたちが、小さなころから必ず学習する、フォニックスという指導法に特化している。
ちなみにスーパーファジーさん自身は、東京大学卒業後に電通で働き、イギリスの有名美術大学を経ているスーパーキャリアのお母さん。最近はフォニックスのみならず、英語フレーズも多数紹介している。
2021年からチャンネル登録者が5倍に急成長中の、いま人気の英語YouTuberのトリオ。
アメリカ生まれのケビンを中心に、3人そろってサラリーマンを辞めて、「コメディ×英会話」という新ジャンルを開拓。
コンテンツは『息子に暴言を吐かれたお母さんのキレ方が違いすぎる!日本 VS アメリカ』など、文化ギャップを英語コメディに仕立てたりする一方、文法や発音も「勉強系」の再生リストに多数ある。
アメリカ人の母親と、日本人の父親が「バイリンガル教育」で子ども2人を育てている様子を英語教材として配信。
ネイティブの母親の会話を、子どもレベルの単語によって学ぶことができ、字幕も丁寧についている。
リアルな日常英会話でリスニング力を高めるのに最適。また子どもたちが英語を学んでゆくプロセスを見て、自分の成長するイメージができる。
おさるの仮面を被りながら、英語学習の基礎をテンポよく解説する動画を配信している。
ロングヒットの「【ロングバージョン完全講義】英単語・文法強化」といった再生リストでは、1〜2時間にわたり、みっちり基礎をたたき込んでくれる。
とりわけ中学校レベルの英語を、わずか60分〜90分ほどで復習できる動画は、改めて英語学習を始める人のスタート地点に最適。前置詞、動詞などの長時間解説も必見だ。
「発音はモノマネだ!」を信念に、とりわけ英語の発音指導を専門にする英語YouTuber。
これまで香港、フィンランド、タイなど多くの国で生活し、各国の英語アクセントをモノマネして一躍有名に。笑わせながら、英語の音への感覚を高めてくれる。
独学で音声学を学んでおり、プロサッカー選手の本田圭佑も発音指導のトレーニングを受ける。書籍『脱・日本語なまり』の内容も、動画で無料公開している。
TikTokでも高い人気を誇る、エンタメ性の高いショート動画の英会話レッスンが中心。
バイリンガル女子の「みっちゃん」と、純ジャパの「せいけ」が、ボケとツッコミを繰り返しながら、飽きさせない英語レッスンを提供する。
スキマ時間で学べる「短時間で学べるshorts動画」には400本以上、英文法などの解説動画も200本以上のコンテンツが揃う。英語学習のライト層から上級者まで、クセになる学習コンテンツの筆頭。
ハイテンションなオーストラリア出身のルパ先生が、いつも明るくハイテンションで英語の講義をしてくれる。
ゆっくり、聞き取りやすい上に、字幕もついているので学習コンテンツとして人気が高い。
再生リストの『映画・ドラマ英会話レッスン』は全127回のシリーズで、スパイダーマンからマトリックス、ハリーポッターまで、名場面の英語をみずから発声練習できる。
東進ハイスクールのカリスマ講師だった森田鉄也さんによる、TOEICなどの英語テストのスコアアップに焦点を当てた、人気英語YouTubeチャンネル。
みずから「英語試験おたく」を名乗るだけあり、これまでTOEICについては合計80回も満点をとり、書籍も数十冊出している。
TOEICや英検で効率よく成績をたたき出すレッスンがメインで、スコアを上げるという明確な目標を持つユーザーにとって、非常に有益なチャンネル。
カナダのバンクーバー在住のAkaneさんによる英語YouTubeチャンネル。
もともと英語が苦手であったことから、日本人に分かりやすく英語を教えるコンテンツを配信しており、現在はカナダ留学のサポートも行っている。
動画には、日本の公立高校で英語を指導していたこともある、カナダ人の男性(通称5bucksおじさん)も登場。Akaneさんとは、コント風の英会話をしながら、オチで笑わせる。
LA育ちの日米ハーフの先生は、オンライン英会話スクール「Hapa School」を長らく運営し、日本人の英語学習の悩みを熟知したコンテンツを配信している。
「ニュアンスの違い」「英会話レッスン」などの再生リストでは、それぞれ300以上の動画があり、疑問解消にもってこいと定評あり。
また「ネイティブのリアルな会話から学ぶ」というシリーズは、Zoomを使ってネイティブ同士での会話をコンテンツにしており、ビビらず英語ミーティングをする支えになってくれそうだ。
配信者のドクターDはボイストレーニング講師を経て、2011年に英語発音専門スクールを立ち上げた人物。
日本人でありながら、ネイティブに近づくための発音、呼吸、リズムなどを、かなり詳しく教えてくれる。
チャンネル内のコンテンツはすべて発音に特化したものであり、例文をきちんと示してくれる。ひとつひとつの単語をどう読んでゆけばいいのか、ドクターDのお手本をまねすることで、自然に身につけられる。
みなさん、いかがだったでしょうか。おそらくYouTube英語だけでは、英会話を身につけることはできません。私はこれから、その他の学習も含めて、PDCAを組み立ててゆきます。
またご報告が、できる日まで。