ヨーカドーの跡地が「世界最大級の無印良品」に…過疎地の商業モールを復活させた「社会的品揃え」の魅力
コメント
注目のコメント
無印良品が大型店舗を次々としかけています。タイトルで「世界最大級」としているのは、22年4月に「無印良品 広島アルパーク」という世界最大の店ができているからです。この記事のる直江津は20年7月オープンで、さらに21年10月には「無印良品 イーアス春日井」という世界最大店舗ができています。要は「世界最大」の無印良品がどんどん増えているのです。
少し前の「蔦屋書店」に似た印象をもちますが、ツタヤが仕入れ商品であるのに対して、無印良品はほとんどが自社開発商品です(セレクトショップ的な仕入れも少しあります)。自分たちの品揃えだけで、巨大な店舗を埋め尽くす。そこにはラインナップの幅広さだけでなく、空間を演出するクリエイティビティがあります。
私は閉店してしまった「無印良品 有楽町」が大好きだったんですが、その売場にもさまざまな演出があり、シーズンごとに通う楽しみがありました。お客を「あっ!」と驚かせる仕掛けがたくさんありました。
記事の筆者は、神戸大学大学院の栗木契教授です。ぜひご覧ください。世界最大規模とも言われるこの店舗の存在が気になって、新潟を訪れた際に現地に足を運んだことあります。実際に現地に行くと、この商業モールの佇まい、地域密着型店舗のあり方、無印の中にカルディなどがテナントとして入ることの意味など、現地に行かないとわからないことがいろいろとありました。見方によっては商業施設としてのピークを過ぎた大規模な施設を、地域密着型店舗としてリフレーミングした良品計画のクリエイティビティと行動力のリアリティを感じる事例だと思います。
イトーヨーカドー敗因は、
・モールのような楽しさワクワク感がない
・スーパーとしては特段強みがない
・競合店が近くにあったら特に選ぶ理由がない
という、来店魅力を作り出せるないことだと思います。
やはり消費者に選ばれるには、何か一つでもいいから強みや特徴が必要ということなのでしょう。
立地だけでは勝てないという厳しい現実を教えてくれたダイエーとイトーヨーカドー。