2024/5/10

【読書】「優しさ」だけのリーダーシップでは時代遅れだ

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「10分読書」。
今回は『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』(ソシム)をお届けする。
ぜひ、日常のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4752文字)
(写真:cienpies / Gettyimages)
INDEX
  • 🧠 1年目:インテレクチャル
  • 💰 2年目:自分を売り込む
  • 💓 3年目:上をマネージ、下を愛す

🧠 1年目:インテレクチャル

リーダーシップは「優しさ」から「インテレクチャル」へ
「マネージャー」として一歩を踏み出すとき、真ん中に置いておかなければならない哲学がある。
それは「インテレクチャルリーダーシップ」だ。対立する概念は「優しさのリーダーシップ」である。
「上下関係、在籍期間、+αの強制労働」を前提とした「優しさ」のリーダーシップでは、チームメンバーの進捗を確認して行動を促したり、優しい言葉をかけてモチベートしたりすればよかった。
数年で世の中が変わることがなかった時代には所属年数がものを言い、無理な働き方や会社の飲み会の強要といった古めかしいマネジメント手法でも、チームメンバーがついて来ざるを得ない構造があった。
上が頭を使わなくても、下はついてくる。いわば、マネージャーは構造的に甘やかされていたのだ。
しかし、そんな時代はもう終わった。マネージャーたるもの、「インテレクチャル」でリーダーシップをとらなければならない。
これからは「敬うけれども」フラット、+αの労働はさせないを前提とした、「インテレクチャルリーダーシップ」が必要なのだ。
求められるのは、自身の「頭の使い方」をもってチームのメンバーやクライアントに付加価値を提供し、さらには感動させることである。
(写真: VictoriaBar / Gettyimages)