日本は「排外主義的」と米大統領批判-移民受け入れ消極的と指摘
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文脈としては移民を受け入れるアメリカと受け入れない日本、ということを言いたかったのだろうと思うのだが、中国、ロシアと並べて話をすることの問題性を認識していないところが失言の王様と言われるバイデンらしさ。先日の日米首脳会議で両国関係の強さを確認したところではあるのだが、そういうこととは関係なく、バイデンの頭の中では日本は移民を受け入れない国である、と言うことなのだろう。移民問題が党派性を帯びた大問題であり、大統領選の争点であるのだが、バイデンの頭の中では大統領選が何よりも大事であり、日米関係はそれよりも劣後するテーマなのだ。
バイデン本人もアイルランド系移民家系、トランプはドイツ移民3世、オバマはケニア移民2世、つまりもともと人の土地に侵略し掠奪して出来たのがアメリカ、それもたかだか200年ちょっと前、ゆえにほんの数世代たどればほぼ国民全員移民、というくらいの国柄。よってそれがあの国では所与で当たり前というだけであって、それを世界の常識と錯覚して歴史がはるかに長いアジアの国民国家に押し付ける事自体が不見識。
いずれにせよどのような文脈であれ悪党国家と一番の同盟国を同列に並べて公然に批判するというのは耄碌と言われても仕方ないいつもながらの失言。スポークスマンが後でどう言い繕うのかは見ものだが、日本政府は粛々と抗議すべき。「排外主義的」xenophobicという言葉が使われています。
ギリシア語に起源があり、xenosクセノスは外国人、phobosフォボスは恐れ、という意味です。
"Because they are xenophobic, they don't want immigrants."という発言です。
アジア系の支持者向けの選挙資金集めパーティーでの発言なので、バイデン大統領にとっては日本などどうでもよく、大事なのは目の前の献金者へのリップサービス、どれだけ献金してくれるか、だったでしょう。
移民問題は、大統領選挙の最大の争点といってよく、移民の阻止や送還に強硬なトランプ氏との違いを打ち出し、自分は移民は歓迎する、だからアジア系有権者は自分を支持してほしい、とバイデン大統領はいいたかったのでしょう。
ただ、ロシアはともかく中国や日本を「排外主義的」と批判したところで、アジア系がどれだけ好感を持つかは微妙ですが。
選挙資金が大事なのはわかりますが、日本を当て馬に使うのは配慮にかけるのではないか、という話ではあります。
バイデン大統領は、黒人やアジア人の票を頼みにしている割には、黒人やアジア人への理解に乏しいところがあります。これは、トランプ氏も同様ですが。白人エリートはほぼ全員そうだ、といえばそれまでですが。