「AIが人間の仕事を奪う」は日本では当てはまらない…労働市場の専門家がそう断言する日本ならではの深刻事情
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記事の『自動化により人が担うタスクが減少していくことで、同じ生産量の仕事について、たとえば従来10時間かかっていた仕事を6時間で済ませられるようになる。すると、これまで長時間の仕事を強いられていた人も就業時間内に仕事を切り上げられるようになり、労働収入を損なわずに短時間労働への移行を望む人はその願いが叶えられる環境が実現する。』といった言及は、自分は起こらないと思っている。
本質的に効率が上がっているので、競争戦略として安価で参入する人も出てくる。もちろん法制度との組み合わせではあるし、それで賃金上昇とのスパイラルを上手く作るかはマクロ課題。
とはいえ、これまでも機械によるイノベーションで、仕事の在り方が変わり、新しい仕事も生まれてきた。奪う仕事もあるだろうが、新しくできる仕事や、人間しかできないゆえにより需給がタイトになる仕事もある。後者は、いわゆるブルーカラーと呼ばれる仕事の需給は、ホワイトカラーの需給がAIで緩む一方で、タイトになると思う。
注目のコメント
日本の人手不足はその通りですが、2040年には汎用協働ロボットが実用化されているかもしれません。そうなれば職種によっては人手不足以上に自動化されるでしょうね。
医療介護と建設は100%代替は難しいですが、汎用協働ロボットで飛躍的な生産性向上はありそうです。労働人口が減少していく日本では、AIが人の仕事を奪うのではなく、AIに一部を代替して人手不足を補ってもらわざるを得ないというのがこの記事の趣旨だと思います。
そういう日本独自の状況でのAI活用が進むであろうと思いますが、そこでもう一つのハードルは労働人口の年齢構成です。例えばZ世代は日本では人口の15%ですが、海外の平均は30%です。
言わずもがな、若い働き手のほうがAIを活用したスキルの習得は早いと思います。
構成比の多くを占める中高年齢層が、いかにスムースにAIを活用した自動化業務にスキルシフトできるか?
ここがポイントだと思います。この記事に記載のあるような労働力不足と、AIやロボットの進出による失業者の増加がどのようにバランスするのか、あるいはしないのかは要注目です。
職のポストが十分あり、休職がたくさんいても、本人の希望や職業への先入観などで、自動的に充足されるわけではないので、募集枠と就職希望者の両方が高い状況になるのではないかと見ています。