いったいなぜ…大量CM「出前館」がユーザー数激減&6年連続赤字の「意外すぎる実態」
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原価率80%以外にも1回の取引から売上が数百円で、そこから粗利が数十円という金額の小ささも利益が残りにくい収益構造ですね。
ただ、価格を上げにくいでしょうから、基本は販売数を稼ぐためにシェア拡大を行う必要があるため、
広告宣伝はやめられません。
また、デリバリーの品質が継続取引に効くようですから、ドライバーの質確保のために人件費(原価)も削りにくいです。
となると限界利益率は改善されにくいです。
じゃあ、固定費をどうするかと考えても、何か大きな施設や設備があるようなビジネスではなさそうですので、削りどころが少ないと思われます。
さらに、固定費をかけることで、価格や販売数や原価率の改善を図ろうとしても、既述の通り価格は上げにくい、販売数はドライバーがフィジカルで運ぶので販売数を上げるとドライバーも増える関係でしょうから、原価はある程度かかりますし、ドライバーの稼働率が低下するような販売数拡大になればかえって利益は下がります。
以上より、一社独占状態になるくらいまで、シェア拡大路線を走り切れるかどうか、そこまでの打ち手を支える資金調達が継続できるかどうかが、勝敗の分かれ目になるような業界です。
注目のコメント
しっかり数字で議論しており良い記事ですね
出前館のテークレートは25%、そのうち8割が原価であり、原価の85%がドライバーへの外注費とのこと
単純に掛け算をすると、売上の17%が外注費
別のサイトによれば「出前館の配達員の報酬は配達1件あたり550円~870円もらえます。さらに、インセンティブがつけば1件1,000円以上も可能です」とのこと
逆算するとすでに3000円から5000円の注文単価はありそうなのでここを大幅に引き上げることは難しそう
これに広告宣伝費がかかってくるとなかなか最低限のユニットエコノミクスが成り立っていない感じなので、どこかで値上げは不可避な感じはしますね
少し上げたとて利益率は低そうなので、インフラを握ることによる情報価値や、他のものも乗せていける価値などをLINEヤフー陣営としてどう活用できるか、というところなんでしょうどこが意外なのかよくわかりませんでした。スケールが効きにくいビジネスモデルで、そもそもの顧客(レストラン)が値上げをしたくないとすれば、利益を上げるのは構造的に非常に難しい感じがします。