【衝撃】EV化の裏側で、中国に「廃墟工場」が続出している
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中国の不動産建設への過剰投資については知れ渡りましたが、生産設備についても過剰投資が明らかになって久しいです。
ガソリン車が衰退したから自動車工場が不要になっている、ということではなく、EVであろうと、他の製造業であろうと、どこも設備投資が過剰です。
それくらい、中国の生産力は過剰になりました。
市場の原理に従っていれば、過剰な投資は長続きできないのですが、いわば政府(中央と地方の共産党)主導で投資をすすめてきたために、なかなか止まれないでいます。
過剰生産した在庫を、一帯一路に輸出しよう、という計画も、うまくいかないことが明らかになりました。
そもそも、中国が「世界の工場」になったのは、日本をはじめ、諸外国の工場が、生産コストの安い中国に集まってきたからです。
市場の原理にしたがえば、中国国内に設備投資しないで、アジア、アフリカ諸国に生産拠点を移転していくことになるでしょう。
そうすれば、中国の製造業が空洞化して、「失われた30年」になりかねませんが、中国企業の競争力は維持されます。
しかし、それも中国政府の主導により、それほど進んでいません。intangible assetは競争力の源泉になりうるが、tangible asset は市場で買えるからそうでもない、という話は競争戦略論でよくされますが、時代遅れ(obsolete)なtangible asset ほど悲惨なものはないという分かりやすい例だと思いました。
日本でも家電工場が閉鎖されていますが、同じように中国ではエンジン自動車の工場が閉鎖されています。競争に負けた企業の宿命です。
いずれEVでも安売り競争の果てに捨てられる工場が出てくるのでしょう。容赦のない世界です。