星野リゾート代表、“ホテル代高騰”で下がる満足度に警鐘。「観光立国と逆方向に行っている」
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注目のコメント
価格の高騰を無邪気に喜んでいるだけではダメだというのはわかる。ただし、上昇している価格を無理矢理引き下げるのも同じくらい意味のないこと。超過利益があるのなら、その超過分の何がしかを、①株主への還元、②従業員の待遇改善、③施設の設備投資に使うのが、経営者の手腕であるはず。「持続可能な価格でコントロールすべき」という一見もっともらしい星野さんの主張は、彼の経営するリゾートの戦略と表裏一体をなすものだと私は感じます。彼のいう方向は一つのものだとして、皆がそれに流される必要はない。現状を踏まえ、もっと多様な考え方や戦略があってもよい、というのが私の考え方です。
プライシングの話は需要と供給だけでなく、需要側が供給側に感じる知覚品質とのバランスによって成り立つよ、という実に基本的な話です。この観点は星野さんがいかに経営の持続可能性を重視する経営者でであるかを証明していると思います。
一方、観光地の集中の話ですが、日本って実は結構広いんですよ。同縮尺で歪みの少ない地図で欧米のよく知ってる国と重ねるといかに南北に長く広範囲に渡るか分かります。
そんな中、訪問先トップ5が東京都、大阪府、京都府、北海道、沖縄県(福岡県?)と南北におよそ満遍なく分散している状況は幸先は良いと思っています。
一足飛びで地方への直流入を増やすのではなく、今後はそれぞれを拠点として、どのように周辺に広げるかを考え、実行することが重要かと思います。これはポジショントークではあると思うけど、実際に主に訪日客に対応する形でのホテル代や飲食代の短期的な高騰が、リピーターになりうる客層の満足度を下げる長期的な結果に繋がりかねないというのは色々なところで散見する。
ただ、市場価格や相場が上がっている中で収益機会を進んで放棄するのは、雇われ経営者はクビになるだけなので、オーナー経営者や行政の規制でもないと難しいとは思う。