ビッグモーター、600億円で買収へ=伊藤忠など、新会社で事業承継
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地に堕ちたBM社であっても、価値のある事業を切り離して投資対処にすれば、このくらいの評価にはなるという好例です。破綻企業であっても、優良な資産や事業があって「倒産隔離」という手続きを経てその分を資産担保証券として市場で売却できるというのが、金融技術としての「真正売買(True Sale)」による証券化だが、基本的にはそれと同じ考え方で、取引を組み立てていることがよくわかります。
なので、債務含めとはいっても、これから出てくる旧BMの偶発債務や補償金などの債務は、「主要事業を切り離した後の旧会社」が負うことになっているはずです。営業利益が50億強だからEBIT倍率10倍くらいか
2022年9月末時点で借入金約600億円だからその金額にすぎない
全国に260店舗くらいあったけど、ビッグモーターは「持たない経営」であって定期借地権なので土地を保有しているわけではないが、建物付き借地権として価値あるいは営業価値はある。新経営陣が社名変更してやり直すことは可能とみた。不祥事や賠償(50億円超)は分社化した旧会社と兼重一族に任せる。
ビックモーターは車買取業者トップ。ライバルはガリバー(IDOM)とネクステージ。その他にカーセブン、アップル、オートバックスカーズ、ユーポス、ラビット、カーチスなどたくさんある。ビッグモーターの不祥事は他者の経営も悪化させている。再編も視野に入れて買収したかもしれない。超トップダウン型の組織体制や強い物言いのマネジメントなど、現場に残る社風についてどれほどのスピード感を持って自浄できる仕組みが作れるか、ホワイト経営の先陣とも言える伊藤忠グループの経営手腕が試される部分かもしれませんね。