2024/4/15

【V字回復】稼げる無印良品、復活へ。利益率回復の真相

NewsPicks 記者
やっと、「稼げる無印」が戻ってきた。
無印良品を運営する良品計画は4月12日、2024年8月期第2四半期決算を公表した。
売上高に相当する営業収益は前年同期比12.9%増の3198億円、営業利益は136.8%増の240億円で増収増益となった。
「直近10年で最も利益が出ていない」
などと、良品計画の堂前宣夫社長が、わざわざ右肩下がりのグラフを示して危機感をあらわにした昨年の中間決算から1年。
「直近10年で最も利益が出ていない」などと23年8月期第2四半期決算説明会で公表された資料。
テコ入れ策が功を奏して、今期は営業利益が2.3倍になり、営業利益率の水準は一昨年と同程度まで回復した。
背景には何があったのか。低迷期を脱して再成長へと向かおうとする無印良品の現在地と、その「打ち手」を見てみよう。
INDEX
  • 増収増益、利益率も回復へ
  • 低利益体質を脱して25%値上げへ
  • ローカルから、再び世界の「MUJI」へ
  • 「攻め」に転じる潮目となるか

増収増益、利益率も回復へ

良品計画の2024年8月期第2四半期の連結決算は、売上高に相当する営業収益は前年同期比12.9%増の3198億円、営業利益は136.8%増の240億円、当期純利益は114.4%増の157億円だった。