2024/4/12

【早わかり】ゲーム業界を変えた「4つの地殻変動」

NewsPicks編集部
世界中のゲーム人口は30億人、ゲーム産業の市場規模は26兆円を超える(2022年度統計)。
この巨大な市場がいま大きな変革期を迎えている。
2023年中頃から、大手のゲーム会社が軒並みリストラを発表。いわゆる「AAA」クラスと呼ばれるビッグタイトルの開発も、次々と中止がアナウンスされた。
ここ数年のコロナ禍によって開発環境が変化したことや、ゲーム機のコアとなる半導体が不足するといった状況が複合的に重なり、ゲームの産業全体に大きな影響を及ぼしてしまったと考えられる。
そんな中で、存在感を増しているのが「インディーゲーム」だ。
インディーゲームとは、大手ゲーム会社が大規模な予算をかけてリリースするものとは違い、独立系の小規模なゲーム会社が作るゲームを指す。
前編で紹介した、『パルワールド』の空前の大ヒットは、インディーゲームの台頭を象徴する出来事だったと言えるだろう。
恐竜が滅びたあとに、小型の哺乳類が世界の覇権を握ったときのように、ゲーム産業に新たな生態系が生まれようとしている。
今、なぜインディーゲームが「強い」のか。
この後編では、前編に引き続き、『パルワールド』を手がけた株式会社ポケットペア代表・溝部拓郎代表のインタビューから、ゲーム業界で起きている「地殻変動」を読み解いていこう。
INDEX
  • ①「ゲームエンジン」の民主化
  • ②「ダウンロード販売」の普及
  • ③「マルチプレイ」の隆盛
  • ④PCゲームの「自由な環境」