2024/4/11

【パルワールド】「世界が熱狂するゲーム」の法則を語ろう

NewsPicks編集部
今年に入って、『パルワールド(Palworld)』というオンラインゲームの名前を耳にしたことがある人は多いのではないだろうか。
2024年1月19日にアーリーアクセス(正式リリース前の先行配信)としてリリースされた本作は、発売初日に200万本を売り上げ、約1ヵ月後には2500万本の販売本数を記録した(プラットフォームはPCゲームダウンロード販売サイトSteamと、マイクロソフトの家庭用ゲーム機Xbox)
異例のフィーバーぶりは、米ニューヨーク・タイムズ紙が「なぜみんな、パルワールドについて話すことをやめられないのか(Why Everyone Can’t Stop Talking About Palworld)」という記事で取り上げるなど、世界中のメディアから注目された。
『パルワールド』を手がけるのは、日本の独立系ゲーム会社であるポケットペア(Pocket Pair)
ゲーム業界全体では、マイクロソフトやエレクトロニック・アーツ、ソニーなどで大規模なレイオフが相次ぎ、大手の逆境ぶりが目立つ。
その中での『パルワールド』の快挙は、今のゲーム業界で起きている「地殻変動」を象徴する出来事と言えるだろう。
本特集では、ポケットペア代表の溝部拓郎氏のインタビューから、激震のゲーム業界を読み解いていく。
この前編では、『パルワールド』のヒットを因数分解しながら「今、本当に面白いゲーム」を定義していこう。
INDEX
  • ①「掛け合わせ」の美学
  • ②「マルチプレイ」へのこだわり
  • ③ 心に根付く「ベンチャー精神」
  • ④「個人」の起爆力を最大化
  • ⑤「ユーチューバビリティ」の追求
  • ⑥ユーザーのための「自由」

①「掛け合わせ」の美学