セブン、ヨーカ堂上場へ 祖業のスーパー事業分離
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注目のコメント
7&iは、株主からの、コンビニ事業に集中すべきという圧力を受けるたびに、食品PBの開発にヨーカドーは重要、という説明をしてきましたが、ヨーカ堂が上場すると、PB開発やPBに関するヨーカ堂と7-11の取引条件はどうなるのでしょうか?7-11に有利な条件ではヨーカ堂の株主から文句が出ますし、別会社になるヨーカ堂にPBの肝を握られては7-11にとって大きな問題となります
経営の再建が見えたからなのか、あるいは、スーパー事業の切り離しの政策なのか、、、
ヨーカドーはアダストリアなどとのコラボレーションなどで再起を図っていますが、現状、売り場にはまだそこまで人が戻ってきている感じがしません。
個人的には、重たいスーパー事業を見限ったのだろうか?と邪推してしまいますが、どうでしょうか?報道を真とすれば、実質的にはValueActのロジックを全面的に受け入れた、という意味。
下記は去年4月のValueActの資料。スライド8-16がキーで
・グループシナジーを産むために2005年にセブン・アンド・アイとして統合
・なのにセブンが利益の構成比の100%以上を占め、ヨーカ堂は18年間も構造改革をし続けている
・株価は海外含めた競合に対して低迷し、株主なども不満の声を上げているが対応はされていない
https://valueact.com/wp-content/uploads/2023/04/Shareholder-Questions-for-Seven-i-Board-vF.pdf
一方、その時点でのセブンの発表資料が下記。
その時のコメントでも書いたが、食品中心の戦略だが、グループシナジーを産むために抱えていることが必要、とは言い切れていない。
https://www.7andi.com/library/dbps_data/_material_/localhost/ja/release_pdf/2023_0418_ir02.pdf
セブン&アイHD 井阪隆一社長ら続投へ 米投資ファンドの株主提案に反対(2023/4、TBS NEWS DIG)
https://newspicks.com/news/8354923
今年2月には、井阪社長がBloombergのインタビューに応じた。当然、海外機関投資家を意識したからこの媒体を選んだのだと考えられ、そこでも食品を中心とした戦略に言及。
そこでもコメントしたが、であれば一番のキーのわらべや日洋を完全子会社化すべきで、ヨーカ堂がセブンにとって最重要(ヨーカ堂の利益・成長が少なくてもセブンの源泉となっている)という有効な説明は出来ていないと思った。
成功の鍵はピザとラーメン、セブン井阪氏が狙う米国のコンビニ拡大(2024/2、Bloomberg)
https://newspicks.com/news/9551333
上場したあとは、どうなるか?
親子上場で、何らかのセブンのメリットのためにヨーカ堂が十分な利益を出せなければ、株価が低下してTOBがあるかもしれない(その時にどうセブンは反応するか)。逆に上場で緊張感持って経営されて利益が伸びれば、セブンは追加で売却していくのではないか。