ダイモン氏、AIは最大の課題-蒸気機関に匹敵し得る変革を予想
AI要約
- 1JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、人工知能について最も大きな可能性があると述べた
- 2同行は400以上のAI使用事例を特定し、AI専門家やデータサイエンティストを集めてAIの導入を模索している
- 3ダイモン氏は米国経済についても言及し、インフレ持続や量的引き締め、戦闘が大きなリスクとなっているとの懸念を表明した
コメント
注目のコメント
蒸気機関に匹敵とは、つまり産業革命に等しいということ。金融サービスでの生成AIの活用範囲は広い。経営企画から、商品開発、店舗開発、マーケティング、顧客サービス、システム、リスクマネジメントなどいろいろな部門での活用を考えているようです。
ダイモンCEOは、株主への年次書簡で生成AIについて語るとともに、経済動向についてもコメントしています。「市場はソフトランディングの確率を70%〜80%と織り込んでいるようだが、私はこれよりもずっと低い確率を見込んでいる」と。
経営トップは多少の楽観と、大いなる悲観が重要ということでしょう。最悪のシナリオにいつでも対応できるようにしておくということです。18世紀の産業革命の契機となった言われるワットの蒸気機関はワットが発明したのではない。ワットはそれまで経験的に存在した蒸気機関の効率を高めることに貢献した。このとき、governer(遠心調速機)と呼ぶ小さな装置を組み込んだ。このgovernerの役割は蒸気機関の出力を一定に保つ自動制御器である。蒸気機関が停止しないように、また暴走しないように、自動制御器を採用したことがワットの功績である。ちなみに、ワットはgovernerを発明していない。governerはそれ以前の動力機関である風車の中にあった。ワットはそこに目をつけたことこそが最大の功績である。
AIのgovernerはどこにあるのでしょう?
ちなみに、その後、蒸気機関が大型化・高出力化するにつれて、governerは思ったように機能しなくなり、蒸気機関が不安定になる現象が現れた。なぜ不安定になるのか?それを解明したのは、およそ一世紀後、電磁気学のマクスウェル方程式で有名なJ.C.マクスウェルである。彼が近代的な自動制御の歴史を開いたのである。
AIとそれを制御する歴史が始まる。孫さんはずっと前から産業革命に続く『情報革命』と言ってますからね。
インターネット、スマートフォン、AIと情報革命の主役がどんどんと人間社会を変えていくのは誰の目にも明らか。
孫さんの凄さが際立つね。