「大東亜戦争」陸自連隊がX投稿 官房長官「事実関係を確認中」
コメント
注目のコメント
これは、日本社会に存在する様々な価値観の問題ではなく、自衛隊という組織の規約の問題です。
日本政府としては、1941年に「大東亜戦争」という名称を閣議決定したのを最後に、戦争の公式な名称を定めた法令はありません。
自衛隊の内部にも、その上の防衛大臣・内閣にも、「大東亜戦争」という呼称を使ってはいけないとか、あの戦争をこういう名称で呼ばなければいけない、といった規約は無いので、それ自体で処分はできないでしょう。
日本社会では、「世間をお騒がせした」という理由だけでも処分できるので、処分はどういう理由でもできるでしょうが。
衆議院議員鈴木宗男君提出大東亜戦争の定義に関する質問に対する答弁書
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165197.htm専門家の調査によると、公的機関の刊行物として、国会の刊行物では「太平洋戦争」、「大東亜戦争」が併用され、外務省は「大東亜戦争」、他の省庁では「太平洋戦争」が多く使用されてきたとされています。
庄司潤一郎「日本における戦争呼称に関する問題の一考察」防衛省防衛研究所
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11073632
この調査によれば、これまでの使用の歴史を辿ると、
●日本では、開戦時の戦争目的の不統一、戦後の米国による占領政策、そしてその後の日本国内における戦争を中心とする近現代史に関する歴史認識の「政治化」の影響を受けて、様々な呼称が使用され、その是非をめぐって盛んな議論がなされ、・・・いまだ決着がついていないのが現状である。
●結論としては、現時点での使用状況は、「太平洋戦争」の普及度が高いが、今後の展望として総合的に考察した場合、12月8日以降の中国戦線を含めた戦争の適切な呼称は、戦争の全体像の視点から、いずれもイデオロギー色を否定したうえで、「大東亜戦争」もしくは「アジア・太平洋戦争」の使用を検討するのも一法ではないかと思われる。
なお、2015年に発表された戦後70年談話では、「先の大戦」としながら以下述べています。
●終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。
https://www.sankei.com/article/20150814-UCRDTJRIYNOSFLUV64XWEAWCQE/
占領政策やイデオロギーが絡む複雑で機微な問題でもあるため、歴史を丁寧に振り返りながら、未来志向で広く議論し続けることが大事なのかなと思います。我が国GHQの命令で2次大戦の分析を公的に禁じられましたからね。。一度国主導で統括すべきかと
個人的には日本の戦争責任云々が拗れるのこれのせいだと(敗戦国の末路といえば末路ですが。)
戦争調査会
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E4%BA%89%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E4%BC%9A
戦争調査会(せんそうちょうさかい)は、1945年(昭和20年)11月に幣原喜重郎内閣により設置された日本の大東亜戦争に関する調査、審議機関である。設置当初は大東亜戦争調査会という名称であったが、連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) の指令により、1946年(昭和21年)1月に戦争調査会と改められ[1][2]、同年9月にGHQの意向を受けた第1次吉田茂内閣により廃止された。