世界長者番付2024、女性富豪トップは今年もロレアル相続人
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日本でもスタートアップ経営者界隈というと男性の方が多い、というのはありがちですが、世界的にも女性が起業してトップの経営者になることは少ない、という話です。
遺産相続か財産分与で富豪になれる可能性の方がずっと高い、と。
男女が平等に活躍する社会をつくるむずかしさの一例です。
フォーブスの2024年長者番付で見ると、女性でソートすると、
1~13位までは遺産相続か財産分与、
14位(世界全体では92位)のダイアン・ヘンドリクスが米国の住宅素材メーカーABCサプライの創業以来の共同経営者、ということで自力で財を成した女性富豪、ということになります。共同経営者だった夫からの遺産相続分も入っていますが。
そこから下に行くと、メリッサ・元ゲイツ夫人なども含めて、遺産相続と財産分与で富豪になった人たちばかりです。
自分で起業して財を成したというにふさわしい人物として次に出てくるのは、世界全体の334位、中国人の鐘慧娟、翰森製藥集團の創業者でCEOです。
1990年代の中国だから出てきた成功者でしょう。
こうして見ると、女性の成功した企業者というのは、中国人が圧倒的に多いです。国籍でいえば世界で一番多いのではないでしょうか。
日本人女性は世界1000位以内までには1人もいません。
VietJet AirのCEO、グエン・ティ・フオン・タオは世界1187位に入っています。
https://www.forbes.com/billionaires/女性に限らず今後も富豪に占める相続富豪の割合は高まりそう。古くはウォルターマート。2004年の長者番付には10位以内に5人がランクイン。リストを更にみていっても同じ苗字の人たちがチラホラ見られるはずです。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2004-02-26/HTPO3P07SXKX
更に今の大富豪、イーロン・マスクとかが死ねばそれが3人とか複数に相続され、いずれはウォルターマートの5人の相続富豪が死んで十数名の相続富豪が増える。20年以上前にこんな試算をしたことがある。富豪の資産を福利で増やして次の世代に相続する頃には更に資産が膨らんでいるみたいな。富豪はそれなりに相続税の安い国に逃げたり法人を作るとか様々な工夫をして節税するのが常です。格差と未来を考えると『救えないなぁー』なんて思ってしまう。