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オプジーボ、血液で効き目を予測 がん患者治療、効率的に

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    専修大学 商学部教授

    医師主導治験の制度による研究ですが、目的としては臨床検査機器の開発につなげる研究で、日本に本拠がある検査機器会社「シスメックス株式会社」との共同研究として実施されています。今後の検査機器開発につながることが期待されます。

    本庶博士による「免疫チェックポイント」と呼ばれるタンパク質の発見はノーベル賞の対象になっています。その研究基盤を用い、小野薬品が開発した「オプジーボ」の効果発現の原理は、PD-1と名付けられた「免疫チェックポイント」の1つをがん細胞に侵されないようにすることにあります。分子標的治療薬とよばれる「オプジーボ(一般名:ニボルマブ)、抗PD-1抗体」は、当初悪性黒色腫治療を目的として効能取得、その後、非小細胞肺癌などに適用拡大されています。

    正常にPD-1が機能していると免疫が保たれますが、ここにがん細胞が作るPD-L1というタンパク質が結合すると、免疫が抑制されてがん細胞が増殖します。「オプジーボ」は、「抗PD-1抗体」として、PD-1とPD-L1の結合を阻害することから、がん細胞が有する免疫の破壊を抑制することができ、原理的に多種の腫瘍に効果を発揮する可能性が期待されています。

    ただ、「抗PD-1抗体」は、非常に有効な方が存在する一方で、長期的に有効性が得られる患者の割合は約10~20%とされています。例えば、「オプジーボ」は継続して使用しなければならない医薬品ながら、高額でもあるため年間の薬剤費が700~800万円程度必要です。副作用も高頻度に発現することから、効果を示す可能性がある患者をあらかじめ選別したいというニーズがあります。

    効く方の選別については、これまでは腫瘍組織を採取し、抗PD-1抗体の有効性を予測する手法が使われていました。今回の技術は、血液を用いて患者の免疫状況を予測できるものであり、精度が確保できるのであれば、簡便性と即時性の点で、組織検査に勝ります。

    参考資料:「世界初、オプジーボ等の効果を免疫チェックポイント関連因子から予測 非小細胞肺がんの治療方針検討に役立つ研究成果」(シスメックス株式会社 2024年4月2日)
    https://www.sysmex.co.jp/news/2024/240402.pdf


注目のコメント

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    順天堂大学医学部総合診療科 准教授

    素晴らしい発見ですね。抗がん剤は副作用がとても強く、癌が効くか効かないかは非常に大きな問題です。

    今回の研究の様に効果を予測する因子は他の抗がん剤でもいくつも見つかっており、この研究が進む事によって救われる方が数多くいらっしゃるのは間違いないでしょう。

    癌のケアは治療すればよいという物ではなく、どの様に人生の最期を迎えるかという概念も関わってきます。効果のない抗がん剤で苦しむのはとても辛く、効果がないのであれば、緩和ケアへの移行が推奨されます。

    更なる発展に期待です。


  • 超零細企業 代表取締役

    採血で簡単に効き目がわかるというのは、費用面や副作用の軽減など素晴らしいと思います。しかしながら、オプジーボに希望を持って心の支えになっていた場合に、週に一回とかの採血で毎回数字で効果がないことを示されてしまうのを想像すると辛いですね。余計な心配ですが。


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