シリアのイラン大使館に攻撃、イスラエル空爆か 革命防衛隊幹部ら死亡
AI要約
- 1イラン大使館周辺にイスラエル軍戦闘機による攻撃があり、7人が死亡
- 2イラン政府は厳しい対応を取るとしており、イスラエルとの緊張が高まっている
- 3イスラエル当局者が攻撃を実行したと認めたと報じられている
コメント
注目のコメント
これは非常に重大な事件で危険です。ダマスカスで記者団に語ったイランのホセイン・アクバリ大使は、「イスラエルのF-35戦闘機からの6発のミサイルがこの建物を狙った」と主張。アクバリ氏は、「私は当時大使館の執務室におり、破壊を目の当たりにした」と述、この攻撃でイランの外交スタッフと軍事顧問が殺害されたとのこと。
イランのアブドラヒアン外相は、この攻撃を「すべての国際的義務と条約の違反」と呼び、「国際社会による真剣な対応」を要求しました。
殺害されたザヘディ上級司令官は以前、革命防衛隊(IRGC)の陸軍軍司令官、IRGCの空軍司令官、IRGCの作戦副司令官を務めていた人物とのことです。
イスラエルのガラント国防相は3月29日に北方軍司令部を訪問した際、「われわれはヒズボラに対する防衛的な姿勢から、積極的に攻撃する姿勢に移行しつつある」と語り、イスラエルの軍事作戦のさらなるエスカレーションを示唆していました。また同国防相は、「ヒズボラがどこにいようと、それがベイルートであろうと、バールベックであろうと、あるいはダマスカスを含むその先であろうと、われわれは行動を起こす」と述べ、レバノンやシリアの都市名を挙げて攻撃の意志を鮮明にしていました。
また3月27日にイスラエル国防軍(IDF)北部司令部は、ヒズボラとの全面戦争に備えた大隊指揮官の訓練を完了したと発表。同日イスラエル国防省は、イスラエル空軍が、ガザでの戦闘が激化していた時期には中断していた演習を、過去数週間で再開し、「イスラエル北部戦線での戦闘に備えた態勢を強化する計画が承認された」と発表していました。
これを受けて3月29日にイスラエルは、ガザ戦争勃発以来、ヒズボラに対して最大規模の攻撃を行い、国境を超えた攻撃をエスカレート。同日未明、イスラエル軍は、シリア北部のアレッポに大規模な空爆を行い、ヒズボラの幹部や司令官を30名以上殺害しています。
ただし、今回はシリアにあるイランの外交施設を直接攻撃しましたので、ヒズボラだけでなくイランそのものに対しても攻撃を仕掛けたことになります。非常に危険な状況で、今後イランの対応を注視したいと思います。イスラエル軍によるレバノンとシリアへの空爆はほぼ毎日行われています。
レバノンのヒズブッラーと、他の親イラン系武装勢力を減らしていくためです。
その中でも、今回の空爆は最も大きな影響があるものです。
在シリア・イラン大使館の真横、領事館が入っているビルがイスラエル軍の空爆で全壊しました。
そこにいた、イラン革命防衛隊の幹部たちも死亡しました。
これまでもイスラエルの空爆はイラン革命防衛隊も標的にしていましたが、今回は将官だけで3名いました。
3名はそれぞれ、レバノン、シリア、ガザ地区を担当していました。これまでイスラエルに殺害された革命防衛隊幹部でもトップクラスです。
イスラエル軍は、この建物に誰がいるかも詳細に把握していたのでしょう。
イランとしては、報復してイスラエルに落とし前をつけねばならない水準の損害です。
イスラエルは、イランとの戦いのエスカレートを招くことになりますが、イスラエルはエスカレートを狙ってこのての空爆作戦を繰り返している節があります。
イランは、報復といっても、イラン軍を直接出すと米軍も出てくるリスクが大きいので、舎弟にあたる2次団体にやらせるでしょう。
イスラエルを痛い目にあわせることができる2次団体となると、レバノンのヒズブッラー以外は選択肢がありません。
イスラエルは、レバノン戦線で本格的な戦闘に入る可能性が高まりますが、それこそイスラエルの狙いと見た方がいいでしょう。これがイスラエル VS イランの戦争に発展しないか気にはなりますが、イスラエルは昨年12月にもシリアにてイランの軍事顧問を殺害していて今のところ戦争には発展していない。もちろんそういうのが続けばどうなるかは分からない。
https://jp.reuters.com/world/mideast/BCLGKUHUI5M6BDJAD5CVM5C37Q-2023-12-25/