任天堂が「人材に対する考え方」公開 世界的エンタメ企業が求める人材像とは?
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産業医として人的資本経営や人材にも多く関わりますが、大事なことは「明確であること」と「誰もに浸透させること」だと思います。
正直言葉だけなら美辞麗句を並べることは簡単です。大問題を起こした某中古自動車販売業でも「お客様のニーズ」「社員の生活」などと謳っていましたが、重度のパワハラ構造やそれによる問題で会社事態の存続に関わる事態になりました。
このような言葉・指標はまさに「DNA」であり、それを全て意識しつつ細かな成果指標や取り組み、採用に結びつけていくことでやっと実効性を持ち、かつ常に「その言葉の通りに実行できているか?」と批判的に吟味することで、自分たちの行動を振り返り、また次のステップにつながっていくのではないでしょうか。
その意味で具体的な項目まで落とし込んだものを公開し、結びつける形で「出社すること」「フレックスであること」に言及しているのは興味深いといえます。
突き詰めれば、出社しなくて良くて、フルフレックスで、社員の自由裁量が大きく、福利厚生が充実していれば、良い企業かもしれません。しかしそこに「社員共通の意識・目標」がなければ、ただのやりたい放題になり、組織は崩壊します。
出社させるにしても、不要にしても、「なぜ」が突き詰められているのは重要で、そこに「便利だから」「なんとなく」でない理由が示されているからこそ、意味があるものだと言えるのでしょう。
注目のコメント
弊社は出版社ですが、エンタメコンテンツを制作するという点でものすごく理解できるな…!っていう感じです。
記事がちょっと薄めの内容なので追記していきますと、エンタメって基本的に会社員っていう働き方との相性は最悪なんですよね。
納期こそあれ、クオリティを追っていけば無限に突き詰められる仕事なので、良いコンテンツをつくるにはそれだけコミットしないといけないわけです。そうなると、週に40時間しか仕事できない立場とフリーで再現なく仕事できる人で、自然と差ができちゃいます。
なので、基本的にエンタメ系の場合はうまく外注のフリーランスに発注したりして、そのあたりのバランスを取ります。
任天堂でも同じように業務委託している部分はあると思いますが、かなり部分を内製化しているはずなので、この点をどうクリアしているのかは素直に気になりますね。
任天堂はもはやブランドなので、任天堂に来たがる人はファンでもあると思いますので温度感は元から高いとかはありそうですが。
ちなみに誠実さが項目になっているのはすごく大事ですね。
アーティストらしく協調せずに個を貫くみたいなのってコンテンツでもそんなにできることないので、協調性とクリエイティビティをどう両立するかは超重要なことかなと思います。私のアルバイト先もこのような一覧や概要がまとめられた資料を渡され、人事考課の時はその一覧に沿って目標を立てたりしました。
企業の求める人物像を一覧や概要で表記してくれると、働く側としても目標が立てやすかったりモチベーションに繋がったなと感じています。読んでいるだけでなんかちょっとワクワクする、そんな文章です。とてもわかりやすくまとまっている上に、働くヒト目線から、ただの労働を超え、仕事を通してどう人生を豊かにしていくかが追求されているように感じます。
私の周りでも、「民間は任天堂になら就職したい」という声をよく聞きますが、
このレベルの「一社へのこだわり」は他の業界・企業では考えられないのではないでしょうか。
それだけ学生からも支持され、期待を集めている任天堂ブランド。これからも注目していきたいです。