2024/3/27

【快進撃】ルルレモン、売上高でスポーツブランド「3強」入り

NewsPicks 記者
日本人が知らない成長銘柄がある。「アスレジャー」の代名詞、ルルレモンだ。
【アスレジャー】
スポーツ、登山、キャンプなどで着用する高機能ウェアにファッション性を加え、日常的なシーンでも着用すること。その商品群。
アスレチック(運動競技)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語。

1998年にカナダ・バンクーバーで誕生し、世界ではレギンスを中心としたブランドとして多くのファンを獲得している。
2019年ごろから北米を中心に急成長、そして近年では中国で爆売れしている。
このルルレモンが、2024年1月期の通期業績を発表した。売上高が前年比約20%増という、ピカピカの好業績だった。
ルルレモンの業績の強さの源泉は何か。そしてなぜ中国で爆売れしているのか。ルルレモンの現在地をひもといていく。
INDEX
  • 売上高1.4兆円に拡大
  • 中国で爆売れの真相
  • ルルレモンに死角はないのか

売上高1.4兆円に拡大

ルルレモンの2024年1月期の通期決算が3月21日公表された。
売上高に相当する純収入は前年度比19%増の96億ドル(約1.4兆円)、営業利益も前年比61%増の21億ドル(約3178億円)だった。
けん引役となったのは、売上高の約8割を占める北米での成長で、売上高は前年度比12%増となった。さらに、中国本土での売り上げも67%増で大幅に伸びた。
ルルレモンの売上高96億ドルという規模は、プーマの直近の売上高92億ドルを上回る。
長年にわたり、スポーツアパレルの分野でトップ3を固めていたナイキ、アディダス、プーマの3強にルルレモンが割って入ってきたということだ。
ルルレモンのカルヴァン・マクドナルドCEO(最高経営責任者)は強気の姿勢だ。今回の業績は「私たちが成長ストーリーの初期段階にあることを示すもの」であり、今後も成長が続くとの見通しを掲げた。
力強い業績をたたき出す要因は何か──。