日米首脳、在日米軍司令部の再編計画を発表の見通し-報道
AI要約
- 1バイデン米大統領と岸田文雄首相が在日米軍司令部の再編計画を発表する見通しだと報じられた
- 2再編計画は日米安全保障条約が改定された1960年以来の大幅改定で、中国の脅威増大への対応を意図したものだと伝えられた
- 3具体的な再編計画はまだ決定されておらず、在日米軍のアップグレードを含む他のモデルも検討されている可能性があるという
コメント
注目のコメント
在日米軍は、米軍の指揮系統上は、インド太平洋軍の一部で、司令部は横田基地にあります。
インド太平洋軍は司令部はハワイにあり、その上は米国大統領です。
米軍が東アジアで戦闘を行う場合、自衛隊との緊密な連携が必須となります。
現在のところは、米軍と自衛隊が指揮系統を一本化する予定はないので、別々の指揮系統であるからこそ、緊密な連携の準備が必要で、常設の協同機関くらいは必要になります。
それは、東京に設置されることになるでしょう。
ちなみに、韓国では、在韓米軍と韓国軍の指揮系統は一本化していて、米軍の司令官と韓国軍の副司令官以下、両軍の軍人で構成される米韓連合司令部が常設されています。
在日米軍、司令部機能を強化へ…「統合作戦司令部」創設の自衛隊と連携促進
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240324-OYT1T50113/?from=smtnews読売新聞も本件を報じており、わかりやすいので一部引用します。
●陸海空自衛隊を束ねる「統合作戦司令部」が2024年度末に創設されるのに合わせ、日米の相互運用性を向上させる狙いがある。日米両政府は、4月10日の首脳会談後に発表する共同文書で、日米の指揮統制枠組みの見直しを明記する方向だ。
●中国は東アジアで軍事的な威圧を強め台湾有事も懸念される。時差のある東京とハワイ間での調整が必要な現行の体制では、日米間でタイムリーな状況把握や指揮統制が難しいとの指摘があった。今回の見直しでは、指揮権はインド太平洋軍に残しつつ、同軍の下で在日米軍の司令部の権限を強化する方向だ。日米合同の演習や訓練の計画立案、自衛隊の統合作戦司令部との調整や情報共有、物資の調達などの権限を与える案がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ac2fd962fd4da8de8b3a65e4a8f64a6fb819b65
ミサイルを撃ち続ける北朝鮮、台湾有事のおそれ、中国による尖閣諸島への威圧など、日本を取り巻く安保環境が戦後もっとも複雑で厳しい状況において、日米同盟が最大限の抑止力を発揮するために、両国の軍事部門の情報共有や調整をより円滑にしていく必要があります。
バイデン政権の対中姿勢は(前トランプ政権と比較するといささか)抑制的ですが、それでも、ここ数年大局的に見れば、日米の間で軍事同盟が発展してきていることは良いことです。
米大統領選挙でバイデン大統領、トランプ候補のいずれが当選するか分かりませんが、日本としては、どちらになっても、リーダーシップを発揮し、同盟強化と防衛力強化を図り、インド太平洋地域の不安定化を防ぐことが肝要です。要するにハワイではなく日本で調整が出来るようにする、ということなのだが、FTの見出しが大げさな感じがして、必要以上に話題を集めている気がする。既に在韓米軍がやったことを日本でもやっているという印象でしかないのだが。