公安部取り調べは「不当」 捜査員が内部メモ 大川原化工機事件
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弁解録取で取調官が自白調書を作成
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否認していたため修正を求められる
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修正に応じるフリをして共謀を認める2通目の調書を作成
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抗議を受けたため2通目をシュレッダーで破棄
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取調官は過失で調書を破棄したと内部に説明
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調書の破棄を問題視する巡査部長が「完全なる虚偽報告」「どっちが犯罪者か分からん」などと報告
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内部調査の結果、「過失による破棄」を訴えた取調官の主張が採用され、報告書にまとめられる
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国家賠償請求訴訟が提起され、東京地裁は弁解録取書の作成について違法な取調べと認定
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都が控訴し、「取調官が何かを隠蔽しようという目的を持って調書を破棄したことはないと思う」等と記載された巡査部長の陳述書を提出
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今回のスクープで内部メモが発見され、巡査部長の供述が180度変遷してしまっていることが判明
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大川原側は、取調官が調書を破棄した点を公用文書毀棄容疑で、破棄は過失とする報告書が作成された点を虚偽公文書作成容疑で刑事告発の予定
大川原化工機事件は単に冤罪を生んだだけでなく、その過程で捜査官側が罪を犯し、それを問題視する別の捜査官がいたにもかかわらず内部調査の結果その罪を不問にしてしまったということです。捜査力の欠乏が二重三重に露呈していることになります。
当該事件の解説はこちら
冤罪で失われた命 裁判で違法とされた公安部と検察による捜査の実態(大川原化工機事件)
https://newspicks.com/topics/criminaljustice/posts/17?fromNews=trueこれは露骨にひどいですね。
同社は、粉体技術では名の知れた会社で、東育も出資している。
我が国は目立たないが、こういう規模で誇れる中堅中小のものづくり企業が多く、
それが電機電子、食品、化学化粧品などものづくりの品質を支えているといって良い。
検察に牽制力の働く相手はいなさそうですね。
非常に危険に思うと同時に、強く憤りを覚えます。不当な捜査をしたのは「警察(の中の公安)」ですよね。一般に「送検したい」というのはあるのでしょうから。こういう事態が起こりうる、ってのは(百歩譲って)理解できんこともないのですが。
ただし。「極めて重要なポイントについて、否認している」にもかかわらず(しかも本件では内容が特殊なこともあり「証拠から犯罪性を立証」ってのも、警察の能力では「極めて困難」であったのではと思われます)、正反対の調書が作製されてしまった、という点において、絶対に許されるものではありません。ここが「隠ぺい」なんて話では収まらない、「極めて重要な論点」ではないかと思います。
大川原側、実行者を刑事告発、って手段に出ていますけれど、「やった本人を処罰」するだけでは、再発を十分に抑止することはできない、と考えます。
まだそういった主張は弱いようです。民間に対して「機密の扱い」の規制強化が行われようとしている中、もっと大きな声をあげていかねばならない、と思っています。