テキサス州に移民逮捕権限=州法施行を暫定許可―米最高裁
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米国の国境警備隊は、連邦政府の国土安全保障省の管轄下にあります。
現在、メキシコなどからテキサス州など米国南部の州に入ってくる不法入国者は、ほとんどが国境警備隊に捕まることなく、米国に入ってきています。
これは、米国に入国した外国人は、その入国が合法か、非合法かに関わらず、1年間は米国政府への亡命申請を行う権利が保障されているためです。
それでは、不法入国した外国人は、米国の移民局に亡命申請をして、承認されなければ米国から出ていくのかというと、そんなことはほとんどありません。
最初から亡命申請をしないでずっと不法滞在を続ける場合もあれば、亡命申請が承認されなくても不法滞在を続ける場合もあります。市井に紛れ込んでしまえば、そうそう摘発されて国外追放などにはなりません。移民局もそんな労力はありません。
今回問題になった、2023年にテキサス州議会で制定されたテキサス州移民法は、不法に入国した時点でそれをテキサス州の法律で違法であると定め、テキサス州の警察が逮捕してメキシコに追放する、と定めたものです。
連邦の移民法と矛盾はあるのですが、連邦裁判所で認められてしまったので、施行されます。
ただ、メキシコ政府は、テキサス州がメキシコに不法入国者を追放してきても受け入れない(ほとんどはメキシコにとっても不法入国者なので)と言っているので、テキサス州がどれだけ実行できるかはわかりません。