(ブルームバーグ): 日本マクドナルドホールディングス(HD)は19日、サラ・カサノバ代表取締役会長が一身上の都合で退任すると発表した。

発表資料によると、26日開催予定の定時株主総会をもって、任期満了に伴い代表取締役会長と取締役を退任する。同社の8日付の株主総会招集通知には、会社案としてカサノバ氏の再任案が提案されていたが、株主総会の取締役選任に関する付議議案には変更が生じるという。

カサノバ氏は海外のマクドナルド関連企業でマーケティングの責任者などを歴任後、2013年に日本マクドナルドの社長に就任し、翌年にはマクドHDの社長になった。一連の食品衛生に関する不詳にへの対応にあたった。

同社は14年、「チキンマックナゲット」の材料の仕入れ先だった中国の工場で期限切れ鶏肉が使用されていたことが発覚すると経営環境が急速に悪化し、同年12月期と15年12月期には営業損益が赤字に陥った。

カサノバ氏は「母親目線」での工場視察などを打ち出して信頼回復に取り組み、同社の23年12月通期決算は、営業利益が前年比21%増の409億円と、過去最高になった。同社は24年12月期も455億円と増益を予想している。

カサノバ氏は23年6月から三井物産の社外取締役も兼任している。

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(詳細を追加して更新しました)

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