2024/3/22

【株価半減】元祖EV王者・テスラがハマった長いトンネル

ナカニシ自動車産業リサーチ 代表
EV王者が、苦難の時を迎えている。
米テスラの株価は年初から約30%下落し、2021年に1兆ドルを上回っていた時価総額は、半分以下に沈んでいる。
もともと浮き沈みが激しいテスラではあるが、今回の「踊り場」はこれまでと違い、長期化が見込まれている。
アメリカ、世界のEVシフトの「変調」によって、テスラのビジネスモデルそのものが限界を迎えつつあるからだ。それだけではなく、将来に向けても巨大な経営リスクが見え隠れする。
EV市場を席巻し、脱炭素の期待を一身に背負ったモンスター企業テスラに、今何が起きているのか。
その現在地と未来を、トップ自動車アナリストの中西孝樹氏が解説する。
INDEX
  • マグニフィセント・セブン脱落に現実味
  • 「踊り場」は長期化か
  • 虎の子の「モデル2」
  • もし大規模リコールが起きたら…
  • 常識では測れないイーロン・マスク