(ブルームバーグ): ソニーグループが仮想現実(VR)ヘッドセット「プレイステーション(PS)VR2」の在庫が解消するまで、昨年末から生産を一時休止していることが分かった。関係者が明らかにした。

2023年2月に発売したPS5に接続して遊ぶことができるPSVR2はの販売は減速しており、組み立て済みの在庫が積み上がっているという。これまでに200万台超を生産済みだという。

米メタ・プラットフォームズと並び、ソニーGはVR機器の大手メーカーだが、両社ともユーザーを引きつけるコンテンツを集めることに苦労している。米アップルのゴーグル型端末「ビジョン・プロ」でも同様の問題があり、動画配信サービスのネットフリックスや、米アルファベットのユーチューブと接続できるアプリがないまま発売した。

マッコーリーキャピタル証券のアナリスト、ジャイ・イージャー氏は、VRヘッドセットが爆発的に普及するためにはハードルがあると述べ、ハードが高いことやコンテンツが限られていることなどの課題を挙げた。

ソニーGはブルームバーグの問い合わせに対して、回答していない。

ソニーGは2月末、人員削減などについて発表し、ゲーム子会社のVRゲームの製作に注力していたロンドンのスタジオも閉鎖すると明らかにしていた。同社は現在もヘッドセットで利用可能なコンテンツの拡大に取り組んでおり、2月にはPSVR2をパソコンにも対応させる方針を明らかにしていた。

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