プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
こういう特集がNPに出てくる事が感慨深いというか、ひとつの節目という事だろう。6-7年ほど前からCASE革命で人々は車を所有しなくなるとか、車はスマホ化して誰でも作れるようになる、などといった言説がかなり出回ったが、それが過度な熱狂であった事がようやくファクトとして認知されたのが2024年、俯瞰して見るとそういう事だろう。
色々要因はあるがEVの足踏みはひとつには2022年暮れからの米欧の金融政策大転換、テック/スタートアップ大不況と相関している。言っても新興産業でありハイテク産業であり、故にいったんは金融市場によってハイプサイクル理論の初期幻滅期に押し込まれたとも言えるだろう。
ただ本質的には、例えばPCやスマホはほぼ一直線どころかエクスポネンシャルカーブで一気に普及したのだがEVはなぜそうではなかったのか、というのはアカデミックレベルで分析されるべき深いテーマだろう。バッテリー技術が発展途上だからとか、中古車市場まで含めたサプライチェーンの未成熟とかもあれば、本質論としてインダストリーとしてのヘビーさがITと車では違ったとか、そもそも無から有であったPCスマホと内燃車のディスラプションゲームであるEVとは性質が異なるという事など、論点は複数であり一つではないだろう。EV派です。日帰りなら出先で充電不要なので、あまり面倒はありません。もうガソリン車には戻れないかも。
普及の最大の障害は価格でしょう。電池の技術革新が思ったほど進んでいないのが想定外でした。
レベル4の自動運転が登場すれば、必要な時に自宅にやってきます。サンデードライバーならマイカーを持つ必要がありません。
EV普及の鍵は自動運転ではないでしょうか。テスラは自動車産業の構図を大きく変えました。彼らが登場したことでEVという商品の価値は大きく変わり、世界の「EVシフト」もより現実味を持って語られるようになりました。しかし今年の初め頃からメディアの報じ方が明らかに変わってきています。これまで、「EV一辺倒」だった風向きがかわり、HV(ハイブリッド車)の勢いが強調されています。
いま、HVは売れまくっています。世界の2023年の販売伸び率でHVはEVを逆転したと報じられました。
HVは日本勢のお家芸でもあり、中でもトヨタは来年にもHVだけで500万台の販売を見据えます。500万台というと大半のグローバル自動車メーカーの全数よりも多く、端的にとんでもない数字です。市場もこれに反応してトヨタの時価総額は日本勢初の60兆円突破となりました。
このように、足元だけを見るなら明らかに勢いはEVよりもHVです。各国政府、投資家、我々メディアがEVシフト一色だったのが昔に思えるほどです。これは一体なぜなのか。客観的なデータを追っていくと、面白い事実が見えてきます。専門家の解説も含め、全編図解でお届けします。是非ご高覧いただきたい一本です。
そして明日以降の特集ではトヨタ、テスラ、BYDといった主要各社が今どんな状況に置かれていて、何を考えているのか深堀りしていきます。こちらも乞うご期待です。