2024/3/8

【株価直結】生成AIの「勝ち組勢力図」を一挙おさらい

NewsPicks NY支局長

「GAFAM」はもう古い

株式市場では「Magnificent 7」を叫ぶ声が止まらない。
この「マグニフィセント・セブン」というのは、もともと1960年に公開された『荒野の7人』の原題であり(黒澤明の『七人の侍』が原作)、その名詞が、今株式市場で一番イケてる7銘柄を指すものに用いられ始めた。
要は、日本でよく使われていた「GAFA」や、米国での「FAANG」に次ぐ、新たな呼称というわけなのだが…その理由はグラフを見れば、明らかだ。
今をときめく、NVIDIAを筆頭に、マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)など、アマゾンなど、いわゆるビッグテック企業が、株価指数のS&P500のパフォーマンスを大きく上回っていることがわかる。
そして、これらの成長銘柄には明らかに共通していることがある。
それは、ビジネスの根幹(もしくは一部)に「AI」を据えていることだ。👆の図を見ても各社の明暗は、各社の(生成)AI注力度とそれなりに相関しているように見える。
ということで、今度の株価も左右する「AI勢力図」を簡単におさらいしよう。
INDEX
  • 「GAFAM」はもう古い
  • 「勝ち組」たちのAI勢力マップ
  • NVIDIAが「一強」の理由
  • ChatGPTで「稼いでいる」のは?
  • 今一番勢いのある「2社」とは
  • AIに乗り遅れた2社とは

「勝ち組」たちのAI勢力マップ

早速、この7社のAI対応状況から見ていきたい。
ひとえにAIといっても、いろいろなレイヤーがあって、特に「稼ぎを生む」という意味では、実は今のところ、それができるビジネスが限られている。
例えば、我々消費者が使う「アプリ」は必ずしも一番強いビジネスではない。