ヘイリー氏、大統領選候補者争いから撤退へ－本選挙は2020年の再戦か

（ブルームバーグ）：ヘイリー元国連大使は11月の米大統領選の共和党候補指名争いから撤退する。これによりトランプ前大統領が指名を確保し、本選挙でバイデン米大統領と再度対決する方向となる。

ヘイリー氏は知事を務めていたサウスカロライナ州で現地時間６日午前10時に演説し、トランプ氏が大統領選の共和党候補だと認めると、事情に詳しい関係者が明らかにした。

予備選・党員集会が全米各州で集中的に行われる５日の「スーパーチューズデー」では、民主・共和の各党でバイデン氏とトランプ氏がそれぞれ圧倒的な勝利を収めていた。ヘイリー氏はスタン・ドラッケンミラー氏やチャールズ・コーク氏ら複数の資産家から支持を受けていたにもかかわらず、リベラル色の濃いバーモント州での勝利にとどまった。

一方、民主党ではバイデン氏に代わり得る有力な対抗候補が現れていない。ディーン・フィリップス下院議員（ミネソタ州）がバイデン氏に挑んでおり、資産家のビル・アックマン氏が幾度も支持を表明しているものの、フィリップス氏に勝算はない。

原題：Nikki Haley to End 2024 Bid, Setting Up Trump-Biden Rematch（抜粋）

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選択しているユーザー

久保田祐正
大東文化大学第一高等学校教務部長
・2024年03月07日
民主党はどうするのか。
このままバイデン氏が立てば、ホワイトハウスを喪う可能性は極めて高い。
そしてアメリカの大統領(選挙)は、アメリカだけの問題ではない。
トランプ氏の勝利で、ウクライナ、中東、2つの情勢や、それに伴う世界秩序、経済にも深刻な影響が出かねない。
そういう危機感を、米民主党やバイデン大統領には持ってもらいたいのだが…

注目のコメント

加藤嘉一
楽天証券経済研究所客員研究員
・2024年03月06日
ヘイリー氏を支持すべく、資金援助をしてきた各界のエスタブリッシュメントの敗北とも言える。　　

カネの力で民意は必ずしも動かない。

有権者の感情を過小評価すべきではない。

市民の自由や民主主義への渇望を過大評価すべきではない。
八田浩輔
毎日新聞ニューヨーク支局専門記者
・2024年03月06日
演説はこれからですが、米メディアによると、撤退してもトランプ氏を積極的には支持せず、本選に向けて自身の支持者を含む共和党内をまとめる努力をせよという趣旨の話が見込まれるそう。2028年に向けたメッセージであることは言うまでもありません。共和党予備選で女性候補として初の勝利も得たし、善戦だったのではないでしょうか
小野雅裕
NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
・2024年03月06日
これは既定路線。

＞トランプ氏が大統領選の共和党候補だと認める
これも既定路線。

注目は、ヘイリーがトランプへの支持（endorse）を表明するか。しない、との噂です。トランプとバイでんの支持は拮抗しているので、ヘイリー支持者が本選挙で誰に投票するかが、結果を大きく分けるでしょう。