半導体工場、新増設ラッシュ 補助金4兆円が呼び水―経済安保で高まる重要性
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半導体産業は、作りすぎと作らなさすぎを繰り返すシリコンサイクルはありますが、単なる供給過剰と需要増加を繰り返している訳ではありません。不況のボトムでさえも、直前ピークの前のピークよりも必ず販売額が高いという直線上に乗ったサイクルです。だから昔から一貫して成長産業なのです。日本はかつて、半導体は斜陽産業と目の敵にしていた経営者が多かった時代がありましたので、世界は成長していても日本だけが成長していないという産業になってしまったのです。
最近やっとこのことに経産省が気が付きましたので、半導体に補助金を出すようになりました。日本の成長に半導体は欠かせませんので、今後は楽しみです。ニュースで目にすることが多くなった半導体の情報を取るためにNewsPicksを活用している方も多いと思いますので、少し補足しておきます。
半導体と言っても多種多様なものがあり、大雑把にはロジック、メモリ、パワーなどに分けられます。
この記事に載っている半導体工場はロジック、メモリのみですが、これにパワーを加えると予定されている半導体工場は下記のようになります。
【ロジック】
・ラピダス(プロセスノード:2nm)
・PSMC、SBIホールディングス(プロセスノード:55nm, 40nm, 28nm)
・TSMC(プロセスノード:28nm, 22nm, 16nm, 12nm)
【メモリ】
・キオクシア、ウエスタンデジタル
・マイクロン・テクノロジー
【パワー】※記事中記載なし
・加賀東芝エレクトロニクス@石川県
・ルネサスエレクトロニクス@山梨県
・ラピスセミコンダクタ@宮崎県
ロジック半導体工場にはプロセスノードも記載してみましたが、いかにラピダスがチャレンジングなことをやろうとしているかが一目でお分かりいただけるかと思います。
国をあげた半導体の盛り上がりには期待したいところですね。「日の丸半導体の復活」を目指すのか、TSMC誘致のように「安定供給」=利用確保を目指すのか、ハッキリしないと(また)失敗します。
トヨタもソニーも任天堂もアニメも和食も民間であり、国が日の丸を目指して成功したものはないので、「目指す成果」を間違えないようにしたいところです。