韓国、23年の出生率0.72 8年連続減、世界最低水準
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韓国の出生率は深刻な状態ではありますが、この現象を社会問題として真剣に受け取る若者層はそれほど多くない印象です。個人の事情によって結婚しない、子供を産まないという選択肢はそれぞれ自由だと思いますが、社会構成員らが社会問題として受け取ることができない限り、この問題は解決しづらい気がします。
注目のコメント
3年ほど前、韓国の地方大学で韓国語で講義をしました(オンライン)。そのときの学生さん(男性)からの質問で「どうせ結婚もせず、子どもも持たないのに、どうして私たちが子育て政策に賛成しなければいけないのか？」というものがあり、大変驚きました。日本の大学生・高校生を相手に話をしているときに、ここまで結婚・子育てに「絶望した」反応が返ってくることはありません。
もちろん異様な教育熱が大きな原因の1つです。私の子どもたちは韓国籍を持っていますが、私自身韓国で子育てをしたいとは思いません。小学生ですら「遊ぶ」という時間がありません。日本の少子化対策はフランスやハンガリーなどを見ていることが多いが、逆に韓国のような国を分析して『どういう理由で少子化が深刻になるのか？』を考えることも大事だろうと思う。
それについて分析している記事が少なく、僕も自分の分析がどのくらい正しいのか分かりませんが、主に３つあると思う。１つ目はアメリカ型の経済成長をして格差が広がったこと。ソウルの不動産価格が上がることで不動産を持っていないような若者の生活が苦しくなった。大手企業の給与が高い反面でそうでない企業との差が大きく、狭き門であることから受験戦争が熾烈となり教育費が上がる一方で教育に力を入れた所で良い就職先が割合として少なければ結局は多くがあぶれる。
２つ目は『結婚時に不動産を男が用意すべき』という習慣が根強いこと。僕の知り合いの韓国人はまだ二十代ですがそういう価値観を持っていた。それがどの程度の割合かは知らないが、その価値観と不動産高騰が重なれば結婚は難しくなるのは当然。
３つ目は徴兵制。どのていど要因として大きいのか分からないが、若い時期に18ヶ月も恋愛から離脱することはマイナス要因だと思う。で、日本は１つ目の要因しか関係なくまだ若者の就職状況は良いのでまだマシなのだと思う。また不動産高騰には警戒が必要だが半導体工場が国内に出来たりしている傾向は安全保障の面だけでなく産業政策として地方に良い就職先を作るという意味でプラスに作用すると思う・・・・でも少子化は進むけどね。
