23年国内広告費、7.3兆円=ネットけん引、過去最高―電通調査
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分かりやすくするために、数字を丸めて整理してみると、
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・総広告費:7兆円(3%増・過去最高)
内・ネット広告:3兆円(8%増)
・プロモ広告:2兆円(3%増)
・4マス広告:2兆円(3%減)
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ということになります。
こう見ると総広告費が過去最高を記録したのは、全体が同様に上がっているということではなく、やはりネット広告が押し上げている状況が窺えます。さらに発表資料によれば、特に大きな伸びがあったのがPodCastなどの「ラジオデジタル広告」と、見逃し配信などの「テレビメディア動画広告」だそうで、肌感的にも頷けるところです。
一方、調査の内容的にどうしても媒体・チャネルの盛衰を知るに留まってしまうわけですが、これが、一企業あたりの出稿量が増えたのか、出稿企業数が増えたのか、広告料金が高騰しているのか、広告スペース・メディアが増加しているのか、その背景・要因によってかなり状況をどう見るかが変わってくるため、気になるところです。
また、個人的に気になっていたのが、生成AIの登場・浸透によって広告の制作現場が本当に効率化し、コストメリットにつながっているのかという点でした。ですが制作費は10%ほど増加している結果にあり、そのインパクトはまだ目に見えない現況のようです。(生成AIの導入よって、むしろ手間・負荷が増えるようなことになっていないといいのですが…)
電通による発表資料はこちらです。
https://www.dentsu.co.jp/news/item-cms/2024002-0227.pdf電通の「2023年 日本の広告費」が出ました。
興味深いのはマスコミ四媒体でもラジオとテレビのデジタルがそれぞれ127.3%と124.9%で大きく伸びているのに対して、新聞と雑誌のデジタルは伸びていない、というところ。既存メディアでもうまくデジタルに対応しているところと出遅れているところの明暗が分かれたかたちとなりました。
まだまだ四媒体のデジタルは規模が小さいですが、逆に言うと伸び代が大きいところだと思います。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2024/0227-010688.htmlインターネット広告は7.8%増だったそう。以下記事、ネット広告市場の現在地がわかり、非常に興味深くおすすめしたい内容でした。
【決算解説】電通vsサイバー、ネット広告頂上決戦の新局面
https://newspicks.com/news/9599747/body/
広告を出稿するのに企業はお金を払い、消費者は広告を消すためにお金を払う。すごい時代になりましたね。