2024/2/27
【苦難】叶わなかったアドビのフィグマ買収、その裏側は
NewsPicksでは週7日毎日、世界のトレンドの背景を追うシリーズを開始しています。火曜日は「Behind the Scene(ニュースの裏側)」です。
INDEX
- とん挫したフィグマ買収
- 厳しくなるIT企業間の取引
- 崩れぬ楽観
- 200億ドルで買収受け入れ
- 買収叶わず「逆に安堵」
- 行き詰まる企業間の循環
とん挫したフィグマ買収
12月18日、ソフトウェア大手アドビは、サンフランシスコの新興デザインプラットフォームとして急成長中のフィグマの買収を断念した。
買収額200億ドルのこの取引は、1年以上かけて規制局が調査を進めていた。
フィグマを共同設立したディラン・フィールドCEOは、同日のブログで今後の展開を楽観視した。
「フィグマの最高で最も革新的な日々は、この先にあります」
だが水面下で、フィグマは事態の収束に追われている。
数週間前、同社は自社評価額を100億ドルに修正したと発表した。アドビの買収予定額の半分である。