2024/2/28

【レトロブーム】なぜ人は「ウォークマン」に熱狂するのか

NewsPicksでは平日の毎日、世界のトレンドの背景を追う連載シリーズを開始しています。水曜日は「Wise Life(かしこく生きる)」です。
INDEX
  • ティファニー版に1250ドル
  • 「iPod」を5万で販売
  • 箱入りにこだわるコレクター
  • 「ノスタルジー」と「トレンド」
  • スペアパーツも自作
  • 音楽シーンのアナログ回帰も影響?
  • 映画やドラマが人気を後押し

ティファニー版に1250ドル

1989年、ジュエリーメーカーのティファニーとエレクトロニクス企業のソニーがポータブルカセットプレーヤー「WALKMAN(ウォークマン)」の誕生10周年を記念して銀メッキを施した特別仕様のモデル(専用の木箱入り)を発売した。
製造されたのはわずか250台
ティファニーの特別版ウォークマン(画像: Felicity McCabe/The Guardian)
それから数十年後、ソニーの主力製品はカセットウォークマンから「Discman(ディスクマン)」(のちに「CDウォークマン」に改称)、そしてMDウォークマンへと移り変わり、やがてiPodとiPhoneに主役の座を明け渡した。
これらのアイテムの一部は今も、オークションで数百ポンド、ときには数千ポンドで売却されている。