EU、ウクライナに8兆円支援実施で合意-ハンガリーが反対撤回
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米国議会のゴタゴタで支援が止まり、弾も金も尽きそうなウクライナに朗報です。
このEUの「500億ユーロ(550億ドル)支援」ですが、これから4年間での達成目標です。
米国が(議会で通れば)1年間で600億ドルもの支援を予定しているのに比べれば少ないですが、EUとしてはこれが精一杯です。
EUは、2023年の達成目標の1つとして「砲弾100万発」の供給を掲げていましたが、実際に達成したのは50万発程度でした。
ウクライナ政府としては、500億ユーロの内の45億ユーロは2024年3月までに届けてほしい、というのが切実な要望です。僕は素人なので軍事やら専門家の話を聞いた上でのコメントになる。とりあえずコンセンサスが取れていそうなのは『ロシアは経済合理性で侵略を始めた訳ではない』ということや『仮に停戦に合意したとしても一時的なもので何度も約束を反故にしてきた』といったことかな・・。
またウクライナが代理戦争になっている側面はない訳ではないが、少なくともウクライナはロシアから攻められ支援を必要としているし、EU諸国もこういう大国による侵略行為が成功してしまえば悪しき前例となり次々に他の国も狙われる。というだけでなくウクライナがロシアに組み込まれてしまえば緩衝地帯がなくなりより緊張が高まる。それだけでなく次に攻めてくる段階で兵隊として捨て駒にされるのは主に(元)ウクライナ人になる可能性も低くないだろうと思う。
そういう意味でもEUにとってはアメリカ以上に支援する合理性があるし、かといってロシアと全面戦争したい訳もない。軍事の専門家以外からは『停戦すべき』とかいう話はチラホラ聞こえてきますが、専門家からはそういう話は聞こえてきませんね。理由はそれが上記のように一時的なもの。というだけでなくウクライナが合意できるようなモノにはとうていならないということらしい。
僕も他に良い方法があれば・・・とは思いますが、専門家の意見をいろいろ聞いても大筋では今のアプローチしかないということみたい。細かくいえばもっと早期にもっと大きな支援をすべきといった意見はあるにせよ。米国がスタックしている状況を踏まえると、EUとウクライナの双方にとって重要な決定と言える。EU首脳が昼夜あの手この手でオルバン氏を懐柔したのだろう。昨年末のウクライナのEU加盟交渉開始を決定した際、親プーチンのオルバン氏がごねて、EUは「法の支配」の懸念から凍結していた補助金100億ユーロのハンガリーへの支給再開を持ち出し、「EU史上最大の賄賂」と評された。Politicoは、今回は伊メローニ氏が説得に際しキーとなる役割を演じたと報じている。ただし、安定した資金供給(およびEU加盟に向けた連帯姿勢や米国へのシグナリング)としては極めて重要な意味を持つものの、これだけでは戦況そのものを好転させるには至らないだろう。